サーロジック・サブウーファ D.Cube2試聴会(Studio K's)出席者の感想ご意見、Q&A

D.Cube2

小澤  隆久 様

メーカーさんにお世辞を言ってもしかたないと思いますので率直な感想を述べさせていただきます。
オーディオにとって本当の低域再生は必要かつ重要ですが、なかなか良いスーパーウーハーがないものです。そんななかにあり貴社のものは本格指向の良品であると思います。そのへんは試聴会参加者にも充分に伝わったと思います。ただ、いくつか気になる点がありました。

☆.一台使用時、無伴奏音楽では気にならないのですが、マイケル・ジャクソンなどの低音ズコズコものではカーオーディオのようになってしまったようです。また、スーパーウーハーの位置も分かってしまいました。これは二台使用でほとんど解決されたようです。考えられるのは、試聴音量が大きいので、スーパーウーハーユニットの振幅が過度になり、高調波歪みが多くなったからだと思います。無伴奏ものは、あまりユニットが振幅しないので充分な効果があったのでしょう。
メインスピーカと試聴音量・音楽でスーパーウーハーの必要数も変わってくると思います。山本さん宅では最低二台、できれば左右二台づつ四台くらいにするか、もうひとつ大きいものが、とくに今回のような試聴会では必要ではないでしょうか。そのほうが、参加者に悪い印象をもたれることも減ると思います。デモの時には、音量と必要な台数にも言及したほうが良いと思うのです。
簡単ですが、感想を述べさせていただきました。

これからも本格オーディオファンの為になる、素晴らしい製品を開発されることを期待しています。

貴重なご意見有り難うございます。
D.Cube2はサポートするオーディオルームの広さを12畳程度までとして、極限までキャビネットサイズを小さくしたサブウーファです。

Sutudio K'sの平面図で改めて床面積を計算してみましたが、オープンでつながっている左後方の茶室の面積も含めると30畳の広さです。

マイケル・ジャクソンなどのデモでは、隣の方と会話ができないくらいの音量でしたから、やはり2台は必須と思います。このことは山本さんも十分承知のことで、SW1600(30cmウーファー×2の構成で、D.Cube2の3倍の能力)ではサブウーファの存在を感じることが無かったが、D.Cube2では、ふとその存在が気になることがある、といわれています。大振幅時の振動板の高調波歪です。

山本さんが1台でパワーは十分、と言われているのは、ご自身の音楽鑑賞のレベルでは破綻しないからと思います。
山本さんもステレオ配置のD.Cube2は初体験でした(視聴会散会後、二人で再試聴をしました)、ステレオ構成では超低音の実体感が更に増し、超低音のレベルをもう一段下げても超低音のフレーズや音階が見えるようになる自然な音場感を体験してしまったので、ステレオ構成のD.Cube2に気持ちが傾いているかもしれません。

次回の試聴会ではD.Cube2がサポートできる部屋のキャパシティーについてのご説明も加えることにいたします。またデモの順序を逆にして、2台を標準にし、1台にしたときの変化をオプションにしようと思います。ありがとうございました。

SALogic 村田研治


D.Cube2  LV1200

先日はD.cube2試聴会に参加させていただき、ありがとうございました。
大変有意義な時間でありました。そして、改めてサブウーファー(もはやメインウー
ファーと呼びたい)の必然を感じました。
さらに、その必然足りうる条件を満たせる性能を実現する最も合理的かつ的確な手法
がとられているのが、御社一連の技術であり製品であるということも、初めてその音
に触れ確信をいたしました。

これまでヴェロダイン、ビクター(SX-DW7)、ヤマハYSTなど試してまいりましたが、
いずれの製品もメインスピーカーとのつながりに感じる違和感がどう調整しても残っ
てしまい、不満を感じながら使ってまいりました。
ところが、先日の試聴会での山本様のシステムでの見事なバランスと違和感の無いつ
ながりかた(もちろん山本様の調整の巧みさによるところも大きいのですが)に、これ
ならいける!という感触を得ることが出来ました。

私の場合設置場所、設置方法の制約からサブウーファーは自作を考えております。
試聴会でお会いした時にもお話ししましたが、パイオニアのサブウーファーユニット
(TS−W1200C)が2本手に入りましたので、実現できる可能性が出てまいりました。
のちほど正式なかたちで発注させていただきますが、SPD−P1kitを使用し、なんとか
あの音場感を手に入れたいと思います。パワーアンプの選択は苦労しそうですが。

D.cube2の追加による音質変化について私なりの感想です。
低音楽器のスケールアップや音域の拡大は当然の結果として、今回実感したのはやは
り、ヴァイオリンやチェンバロなどのソロ演奏における実在感の向上と音場のより自
然な拡がりなどでありました。
ヴァイオリンでは特にホールの拡がり感、チェンバロでは楽器のボディと床の共鳴
(チェンバロにはペダルはないと記憶していますが、キースのことですから足踏みの
可能性もあるでしょう)によるステージの再現が印象的でありました。
特に今回はLPで三味線(竹山ですよね?)を聴かせていただきましたが、この変化が個
人的にはかなり顕著に感じられました。

参加されたほかの皆様からも、音がやさしくなった、聴きやすくなったといったご感
想がありましたが、仕事柄(主にギターの修理と製作ですが)楽器に接することの多い
私としては、この変化はちょっと見のがせない(聴きのがせない)ものです。
言葉ではうまく説明できないのですが、たとえば同じ楽器をすぐ傍らで他人が弾いた
音と、自分が弾いた音との違いのようなものを感じました。特にギターやヴァイオリ
ンのように体の一部でボディを支える楽器は、楽器の振動が直接体に伝わることに
よって音質の印象が変わりますからそれに近い原理が働いているのでしょうか。あく
まで私の想像ですが、好ましい方向への変化であることは間違いありません。

一方、比較的大音量で鳴らされたマイケルジャクソンなどのポップ・ミュージックで
は、やはり25センチユニット1発のD.cube2が1台のみではちょっときついかなと思わ
れる面も見られました。2台配置では解決されたようですから、私のところでのパ
ワーアンプ選びの際の大まかな見当がついたように思います。その意味では今回の試
聴会の参加は私にとっては正解でした。

サブウーファーのステレオ配置については、多くのサブウーファーは高調波歪や、
キャビネットの鳴り、バスレフダクトの共鳴音、周囲の壁などの振動、位相の不整合
などにより方向感が感じられるものですから、それについての対策として有効なもの
だと理解をしておりました。ところが今回の視聴においては、上記のマイナス要因を
ほとんど排除できた条件でのステレオ配置であったと思うのですが、明らかな変化が
あったのは興味深いことでした。

超低音域の位相の乱れの効果についてHPのほうで言及されていますが、おそらくそ
うなのでありましょう。それであれば、たとえばサブウーファーの前後配置、さらに
複数台の配置などによる変化も興味のあるところです。
私のところは広さだけはこと欠きませんので、個人的に追及してみたいテーマであり
ます。

パネルの効果につきましても、短時間での簡易的な設置でありましたが、ボーカルの
肉付きが良くなり、スネアの立体感が増したという印象をもちました。

村田様、山本様、長時間に渡る視聴会、ご苦労様でした。貴重なお話もいただき、大
いに今後の参考とさせていただきます。
ありがとうございました。

レポート有り難うございます。
音響パワーを稼ぐために複数のスピーカーユニットが必要であっても、複雑な配置を考えなければ周波数特性を制御するDSPプロセッサーは1台でまかなえるのが普通です。従ってP1kitの選択が一番賢いですね。

TS-W1200CはバイポーラタイプのSW1600で採用したサブウーファユニットで、P1kitでドライブするのに最適なユニットです。

LV1200パネルのデモは、あれだけ緻密に調整されているStudio K'sの音空間に、リハーサル無しのぶっつけで並べてお聴き頂いたものです。パネルによって山本さんのチューニングがぶち壊しになったと感じられた方はきっといらっしゃらなかったと思います。

LV1200パネルを使わずに、同じ位置(SPの背後とセンター)にコンパネやプラスターボードを置くと、スピーカーを壁際に置いた普通のオーディオルームの条件に近くなります。きっと山本さんのチューニングのかけらも無い、一次反射の虚像によるフォーカスのボケた再生音になったであろうと想像できます。

つまり山本さんが長年にわたる経験の積み重ねで構築した音空間に近いものが、一週間の調整、或いは設置したその日に手に入ってしまうかもしれない可能性を、ランダム反射系のパネルは秘めているのです。

SALogic 村田


D.Cube2  LV1200

本日は大変貴重な体験をさせていただきました。山本様のスタディオ
の音響効果がしっかりとしていたこと、御努力なされたシステムの効
果も多大ですが何と言ってもSuper Wooferの効果は予想をはるかに
超えたものでした。

これまでは各種の経験から長大なホーンユニットを
使ったり、ご説明がありました波長とスピーカの物理的位置関係を調整
したりなどの範疇を脱しえずでございました。

D.Cube2ではグループディレーの挿入によりメインSPとサブウーファの距離の差を補正しています。
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm#move-simulation

厳密にはクロスポイント周波数における位相整合ですから、その上下の周波数では位相ズレが発生するはずです。

クロスポイントより上側の帯域では、DSPによる100dB/octの遮断特性でサブウーファ側に音がなく、位相干渉は発生いたしません。

クロスポイントより下側の帯域では、メインSPの低域遮断特性に依存するため位相干渉が発生します、しかし耳の感度と分解能が急激に低下しているためと思われますが、違和感として認識されずに、コンサートホール特有の臨場感として認識されるようです。

SALogic 村田

最近の米国風ロックのあの物凄い音には違和感がありますが
コンサートホールのあの響きが、そして楽器とその演奏会場が一緒に鳴り響く
その結果の音が素晴らしいと感じました。

LV1200による音場コントロールは、防音、吸音など
音を消す方向への努力をしてきましたがアクティブに反射させる方法は
始めての経験でした。

あまり効果が期待できなかったとご説明がありま
したが最初(始める前)にLV1200が左端においてありましたね。
私は左側後方の席におりましたが、音全体が左に偏ってると思い
ながら試聴しておりました、村田さんが準備のためにLV1200を後方
にかたつけましたとき音場はセンターに戻りました。そして設定して試聴
したときにヴォーカルの響きが大変よくなりました。私の席では。


メインSPの左の壁際にセッティング前のLV1200が立掛けてあり、そのため音像定位が左に引き寄せられていました。山本さんも私も、お客様の更に外側にいたため、うっかりミスでした。

試聴会も中盤になり、パネルのセット位置を決めるための試聴をしたときに、私も気がつきました。

パネルの効果が期待できないとご説明したのは、山本さんのチューニングがあまりにも完璧であったためで、これ以上のバランスは有り得ないだろう、きっと音場を乱すに違いないと予想したからです。

パネルによる変化は好ましい方向であった、と思います。

SALogic 村田

Super Wooferからでてくる音は直接的に聞くことは出来ないが
脳波の波長と一致しており、聴覚認識より頭蓋骨の内部共振の
ように感じました。非常に面白い体験でしたが確かにバイオリン
チェンバロの試聴では何かまろやかに、ふくよかな感じで心に響
くように感じました。このあたりの人体への感じ方は脳波の変化を
測定することも面白そうですね。
D Cube1台よりも2台の方がより奥行のある臨場感が感じられました。


D.Cube2

こんな風にサブウーハーの試聴をした事が初めてだったので
他のメーカーの機種と比較できないんですが、D.Cube2の効果には驚かされました。
単純に低音増強、という効果を想像してたんですが全然違うんですね。
D.Cube2を加える事で音楽が自然になるというか生き生きするというか。
この印象は2台にするとさらに強まった感じを受けました。
マイケルやトニ・ブラクストンのような僕が普段聴いてるタイプの音楽で試聴した時は
特にインパクトが強くてまいりました。
D.Cube2が1台の時でのトニも、ライブみたいな低音感を味わえて凄かったんですが
2台使いにするとそれプラス、自然さというか滑らかさ気持ちよさがグンとアップして
うーん、これ聴いちゃうと1台には戻れない、とか思ってしまいました(笑)
声とかギターとか、あんまりサブウーハー足しても関係ないのかな?と思う音も
めちゃめちゃ気持ちよくなってしまうんですね。これにとても惹かれました。
2台使いでマイケルのビートイットで試聴してた時は、エディ・ヴァンヘイレンの
ギターソロを聴きながら「ああっこのまま聴かせて!」と心の中で叫んでしまいました。
残念ながらソロに入ってすぐに止められちゃいましたが(笑)

というわけで、パネルの試聴を含め非常に勉強になったひとときでした。
本当にありがとうございました。

D.Cube2  LV1200

現在、広さが12畳程度のリスニングルームを持っている者ですが、遮音が
そこそこ確保されている上、壁の材質が全て反射性の物なので、低域定在
波の影響が大きく、50Hz前後に大きなディップがあります。これを解消する
手段としてサブウーファーやパネルの導入を考えていたので、先日の試聴
会は誠にタイムリーな企画でした。ありがとうございました。
 
 特に、サブウーファーは近年シアターへの需要が多いせいか、様々な商品
がラインナップされるようになりましたが、どのレベルであればピュアオーディ
オで使えるのかが解らない上、試聴できるチャンスがなかなか無いので、大変
有り難い機会でした。
 
 さて、D.cube2に関しての印象ですが、フュージョンやポップス等のリズムの
速い低音に対しての追随が良好であるという感じを受けました。村田さんが
かけたフォープレイや山本さんがかけたマイケル・ジャクソンでも、中高域との
ズレをあまり感じさせず、音楽のノリを損なうことがありませんでした。
 
 あとは、ヴァイオリンやチェンバロ独奏など、本来サブウーファーが受け持つ
帯域が殆どない音楽でも、その演奏場所の「気配」のようなものが漂ってくる
様に感じました。また、音色そのものも、音の肉付きや響きが良くなり、大変
気持ちよく聴けると感じました。
 
 サブウーファー2個使いでは、レベルを絞られたせいか、低音の量感自体は
それほど変化した印象が無かったのですが、表現に余裕が感じられ、特に、
マイケル・ジャクソンではサウンドステージが上下左右一杯に広がっていくの
にはビックリでした。
 
 今まで本格的なサブウーファーというと、とてつもなく大口径のものとか、
ユニットを何発も並べたものとか、とかく大型になる物が多く、一般的なシス
テムとの組合せがしづらいという感も有ったのですが、小型で、これだけの
性能があるサブウーファーが出来たと言うことは、システム構成の面でも
有利だと感じました。
 
 さて、LV1200パネルですが、山本さんのお部屋では、フリースタンディング
的な設置になり、後方の広大な空間を用いた音場創成を若干スポイルして
しまうところも有るかな?と感じました。私の部屋のような、よりスピーカーと
壁が近く、壁面に何もない部屋で、コーナー付近に設置等すれば効果は大き
そうです。
 
 いずれにせよ、こういった音響チューニング材は、部屋や、その方のセッテ
ィングによって、与える影響も異なりますから、貸出サービス等で試せることが
重要だと思っています。
 
 というわけで、大変有意義で楽しい試聴会でした。村田様、山本様、ありが
とうございました。


D.Cube2  LV1200

秋月 様
Akitukiさんの”サブウーファー体験”ページにリンクしたところ、表示でエラー
メッセージ(メッセージだけで実害はない)が出るので転載させていただきました。
AkitukiさんのHP

Sa-Logic社 サブウーファー体験

<サブウーファー体験>
SA-Logic社 D.Cube2

 ちょっと遅くなりましたが、せっかくの体験が薄れないように感じたこと考え
たことをまとめてみました。拙い内容ですが何かのご参考になればと思います。

    一聴してわかったサブウーファーの効果
       ・楽器の音自体が生き生きしてくる
       ・聴いていて楽しい音になる
       ・オフにするとつまらない、鼻をつまんだような音


 今回の試聴では、邦楽(津軽三味線)、チェンバロ、バイオリンソロなどのほ
かに、マイケルジャクソンを大音量で再生していただいた。サブウーファー
をオンにすると、ビートに筋がはいったような、音に頬を叩かれるような迫力が
出てくる!

 山本さんのシステムは、かなりハイスピードなものお見受けしました。
サブウーファーをプラスしても、そのスピード感を全く殺さず、 より補強する
かたちで効き、鋼のような音の放射を感じました

 バイオリンソロでは、そもそも楽器からサブウーファーの帯域の低音成分
は出ていない、サブウーファーをオンにすると明確な変化、楽器の音につや
やかさが感じられます。


<ちょっと思いつき>
 超低音を付加することでこのような効果があるとすると、ソースに含まれてい
る超低音でなくても同じような効果が出るのでしょうか。
 たとえば津軽三味線を再生する際に、バイオリンソロのサブウーファーに
入力すると、あれほどの効果が同じように出る?!それともやはり同じソースじゃないと
だめなのでしょうか。


 私が座った席の関係もあるとおもいますが、サブウーファーのレベルがやや
大きめに感じました。時間に余裕があれば、レベルの合わせ方のコツなど簡単にデモして
いただければ、音量に関しても十分納得できたのではないかと思います。


<印象に残った話>

 SA-Logic社の村田さんによると、低域ユニットと高域ユニットが同じバッフル・筐体に
組み込んであるスピーカーで超低音を再生すると、低域の振動により、高域が濁るの
だという。

 これはうなづけます。
 私が使用しているNaimAudio社のSBL(Separete Boxed Loudspeaker)も低
域用筐体と高域用筐体を分け、高域側に低域の振動が伝わらないよう工夫をして
いる。いままでの一体型SPからSBLに代えたところ、いままでずいぶん濁った高
域の音を聴いていたことがよくわかった。

D.Cube2組み立ての最終段階で、キャビネットにSPユニットを取り付けずに音を出し、”Codec”、”DSP”、”PowerAMP”のテストを行います。

LFE回路の低域ブーストをかけて裸のユニットをドライブするので、コーンがバタバタ動きながら全音域の音が出ます。裸のためコーンの裏表の音で低域はショートされて聞こえず、バタバタ動くコーンから放射される中音域以上だけが聞こえます。

車の運転中に救急車とすれ違うとサイレンのピッチが下がることはよく体験しますが、同じことが超低音によるコーンの前後運動からも発生します。移動中のコーンから中音域を出すと、ドップラー効果が連続的に発生し、歌詩まで不明瞭になるくらいのIM歪を生じます。
  
SPユニットをD.Cube2にマウントすると、密閉キャビネットの制動で振幅が減る事に加え、声の低音部が出て歌詩が聞き取れるようになります。一見IM歪が軽減したかのように聞こえるのですが、中高音域だけに意識を集中すると何ら改善されていません。

D.Cube2と同じFIRのデジタルフィルターでメインスピーカーの低域を補正すると超低域を出すことは出来ます。しかしドップラー効果によるIM歪が増大し、アンプの歪率の数百〜数千倍の歪の中で音楽を鑑賞する結果になります。つまり、メインスピーカーに補正をかけ、F0以下の超低域を出してはいけないのです。超低域はサブウーファに任せてください。

SALogic 村田


<ルームチューニングパネル体験> LV1200
 サブウーファーのあとは、パネルです。
パネルをおくことで、いままでの得られた奥行き感は後退するが、
音自体の鮮度が上がり、音楽が楽しく聴けました。

 私のめざしているフラットアースサウンドにより近づいたと感じました。
フラットアースパネルと勝手に名付けています。
後ほど、パネルをさわったり叩いたりさせてもらいました。しっかりした木製の
パネルですので、SPの近くに貼り付けて壁の補強に使いたいと感じました。

メインスピーカーを壁に近付けると低域が上昇し,ブーミーで低音過多な音になる可能性があります。だからメインSPは壁から離すべきだと考えても住宅事情もあり理想通リにはなりません。

これは発想の転換で解決することが出来ます。低音域の上昇に伴い中高音域も上昇する壁面を作れば良いのです。

その答えが中高音域を拡散反射するLV(Live)パネルです。中高音域の反射面積を増やすために反射面のフェースを凸凹にしました。反射される周波数帯域はリブの幅と高さの差で決めることができます。

ガラスや平らな壁面にSPを近接させると、反射音の虚像により楽器のフォーカスがボケてSPの解像度が下がります。反射面を狭いリブの集合体にすると虚像を消すことができます。

LV、StainVeil、GalleryなどのパネルをSPの後ろ及び左右に設置すると、メインSPを前後しても反射音のエネルギーバランスが変わらなくなります。

SALogic 村田

<最後に>
 広い試聴スペース、よく調整された機器、外の騒音も気にならない環境で、
予定の2時間を超えてじっくり試聴ができ、とてもよい体験をさせてもらいました。
サブウーファーは欲しいものリストの一つにぜひ加えたいと思います。
パネルは.......、自宅購入のときでしょうか。