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非常に良いバランスの音が出て満足しておりますが、1つだけ気になる自信が無い点があります。出力音圧レベルがあまりにも低い設定になってしまったことです(入力レベルは3 時付近で出力レベルが8 時付近です)。しかしこれ以上上げると音の立ち上がりや透明感、低音のソリッドでパンチのある音が鈍ります。又、これ以上下げると音が淡白、軽薄な音になってしまいます。ですからこの音圧レベルで良いと思うのですが。 もう一つ考えられるのは部屋の共振の問題で、本来もう少しSWの音圧レベルが大きくて良いバランスな筈なのに部屋の共振により音が濁ってしまい 出力レベルが 8 時程度しか出せなかったのでは?との推論です。村田様のご経験から出力レベルが8 時程度はやはり小さすぎるレベル設定だと思われますか?。 >出力レベルが 8 時程度は、やはり小さすぎるレベル設定だと思われますか?。 出力ボリュームのレベルが 8 時は相当に低いレベルと思います、しかしメインスピーカーのモニター音量がかなり小さければ、あり得ることで、出力ボリュームは”ゼロ〜Max”までのどの位置で使っても歪などの問題は発生しません。但し入力ボリュームの上げ過ぎで出力ボリュームが小さくなっているのであれば、入力側のアナログ回路やA/D、DSPの演算過程でレベルオーバーになり、波形のクリップによる高音域を含むノイズが出ますのでご注意ください。 > 部屋の共振の確認は、LFE入力にプリアンプ出力を入れ、メインスピーカーOffでD.Cube2の音だけを聴いてください。 実は昨夜取説を見ながらこれをやってみました。先ず気付いたことは試聴位置又はセッティング位置によっって低音の伸びがまるで変わってしまうことでした。10cm程度の移動ではっきり変わり今までの試聴位置はまるで低音の伸びない位置で聴いていたのです。 現在その位置から40センチ程後方に試聴位置をさげました(セリーヌディオンが雄大に部屋ごと揺れる気配が聴き取れる(体感できる)位置ですー部屋の各部に共振によるビリツキが出始めました)。その後メインSPとつなげて調整した結果入力レベル3時・出力レベル11時付近となり、音場の広がり、音の滑らかさ、重低音による部屋全体を包み込むような揺らぎを聴き取ることが出来ました。 セリーヌディオンの低音は下品なこれ見よがしなものでなく上品なバランスで仕上られた大変心地よいものであることに気付かされました。メインだけで鳴らしても結構いけるのですがホール残響の雄大さ、各楽器の音の厚み濃さ、金属や木質等の素材のリアルな材質感の表現など興奮して次々に聴きまくり深夜の1時近くになっていました。久しぶりに手応えのある機器を購入できましたことに感謝いたします。 > もう少しSWの音圧レベルが大きくて良いバランスな筈なのに ・・・ 部屋の壁が新建材の化粧合板や石膏ボードで防振対策が成されていなければ、D.Cubeの超低音で壁面が揺すられてミッドバスの輻射音を出します。壁振動の周波数は100〜200Hzが中心で、耳の感度が10〜20Hzに比べて20倍程度高い音域なので = コラム1参照 = 、壁振動の影響が大きければD.Cubeの超低音の音圧が上がりきらないうちにミッドバスが飽和状態になってしまいます。ヌケの良い超低音が聞えないようであれば、部屋が共振してミッドバスの輻射音を出している可能性があります。
以前スーパースワンとサブウーハ‐の増設についてホームページでお世話になった者です。お忙しい所大変恐縮なのですが以前購入させていただいた初期型D.Cubeについて、お伺いしたくメールさせていただきました。購入時からの症状で低音情報量の豊かなソフトを再生すると入力レベル・出力レベルを下げてもウーハ‐ユニットが前後に大きく揺れだし出力レベルを略絞りきるところまで下げないとこの症状が収まらずサブウーハ‐を使用できないソフトがいくつかあります。
DSPによるFIRのデジタルフィルターで100dB/octの遮断特性を実現していますが、FIRフィルターの演算方式の性格上、直流に近い超低音だけしか含まない大きな音が入力されると計算結果にオーバーフローが発生する可能性があります。勿論メーターのヘッドマージンを大きくとれば全く歪まない設定も可能ですが、トータルのS/Nが低下してしまいます。高音域を含むクリック音が出るようであれば入力のボリュームを下げ、出力ボリュームを上げてください。 パスバンドと音量の設定では65ヘルツで10時程度が自然に聴こえるとおっしゃられましたが、私がその音を聴いたときはバランスは破綻がないが、レンジ感の狭い、少し曇った音で面白みに欠けるなと思いました。その後モノーラルのチェロ独奏を聴きながら再調整してみた所、当初設定していた44ヘルツでは音像が上と下に分離され不自然な音像でした。上と下がバランスよくまとまり、メインSPと低音が比較的かぶらないポイントはやはり65ヘルツだったのです。音量も10時付近で一番バランスがよく、村田様の聴感のよさに舌を巻きました。 二回目のご訪問でインパルス応答の測定を行いました、その結果、壁振動の輻射音と思われる 200Hz〜300Hzの残響音が実音に匹敵するレベルで確認されました。再生音にダブついたミッドバスがあると、D.Cubeのパスバンドを低く設定したくなります。しかし最下限の 32Hzにしてもミッドバスのカブリはさして減らず、沈み込むような低音は、出てはいるのですがミッドバスにかき消されてしまいます。
がフラッターの対策には全く効果なく、相変わらず手でたたいた音がビィィーンと響きます。更に音質は情報量と輝きの欠如した面白みのないものとなったので撤去しました。 ミッドバスに膨らみがあると沈み込むような低音感は期待薄です。ミッドバスの帯域だけを吸音する吸音体を置く意外に根本的な解決策は無いと思われます。
次にミッドバスの対策として、村田様が指摘されていた、あのガタガタに取り付けられたサッシの隙間を部材で固定しました。部分的ながたつきは抑えられ叩くと1枚の板が響くような状態に近づきました。始めに右SP側のサッシを固定して音を聴いたところ左右のバランスが大きく違ってしまいました。そこで左側扉の上下の隙間にも対策をしてみると左右のバランスが取れてきました。 しかも少し音の透明度が上がり、振動を抑えたことで低域は物足りなくなるかと思いきや、今まで余計な響きにマスクされていたと思われるずっと低い低音域までがよく伸びて聴こえます。右側後方とSP後ろの大きなサッシも固定してみた所、更に透明感が出て奥行きが少し深く表現できるようになりました。これはサッシ窓を開け放した時の音に近づいています。 がたつき対策を戻してみるとSP後ろの大きなサッシの振動でメインSPの奥行き表現が邪魔されていたことがはっきり聴きとれます。ただ、この対策もこのままでは窓もドアも開閉できない非現実的な対策です。 次にご指摘があった両サイド壁面のミッドバス簡易対策として、振動吸収するチップを振動が大きい個所に貼り付けました。(1箇所程度ではなく20箇所くらい) D.Cube導入以前に、この効果を試していましたが、ミッドバスの簡易対策としてなかなか効果をあげていることを再確認しました。以前試した時はワンポイントステレオ録音のソース(プロプリウスーカンタータドミノ)では音像がホォログラフのように現れて狂喜しましたが、反面マーラーの交響曲など聴くと、全く迫力もスケール感もなく当に死んだような音で両者の音質の変化に愕然としました。 毒を以って毒を制す的な小手先のチューニングでは必ず破綻する楽曲が出てしまいます。チューニングが成功したときには総てのソースがそれなりに音楽として再生できるようになるものです。 大方の録音で音が死んでしまう傾向が強く、室内の響きを排除するのではなく、バランスよく再生音に取り入れる事が現実的な音楽鑑賞の上では得策と考え、部屋を響かせる方向でルームチューンをやり直していたのが今回、村田様に試聴していただいた時の状況でした。低音が出ない上に部屋の中心部が試聴位置とあってますます貧弱な低音しか出ていないバランスだと思い込んでいたので、低音が持ち上がっている音響特性だとお伺いして驚きました。思い込みによる錯覚は、普段自分の再生システムしか聴く機会のない者にとって用心していても気づかないものですね。 しかし、村田様のお話を伺うにつれ以前の対策があながち間違いではなかったような気がしてきました。あの頃の締まった音にD.Cubeの低音が上手くつながれば交響曲での不満は大分解消されるように思いました。ただ、振動吸収チップでは完全に余計なミッドバスを抑えているわけではないでしょうし何よりフラッタ‐の解消には、チップも吸音も役に立ちません。 フラッタ‐による音の濁りも実際に確認してみました。同じ試聴位置でも、立った位置でフラッタ‐が特に目立ち、かなり不鮮明なにごった音となり、座った位置では思ったほど酷くはなかったです。フラッタ‐は無いに越したことはありませんが吸音などの対策(実際にはあまり効果なし)による、美味しい中高音の残響を失うことのほうがより多く、音楽の魅力を損なう結果につながるように思えます。 簡易的なフラッタ‐対策として振動処理した厚めの板やレンガなどをばらばらに角度を持たせてフラッタ‐ポイントに設置するとかなり抑えることが出来ました。この効果もかなり音の透明感・定位感などに貢献します。村田様のご提案通り、壁面を3度程度の角度をつけてコンパネなど張り合わせれば、ミッドバスとフラッター双方の有効な対策となり、かなりの効果が期待できそうなことが、これらの簡易実験で理解できました。
D.Cubeのみでの再生ではあの低音の極端な突っ張り音は見当たりませんでしたので、やはりスワンの設置方法に問題が潜んでいるように思われます。スワンの設置はお気づきになられなかったかと思いますが床面に瞬間接着剤でリジットに固定されています。そのためSPの振動が床にスムーズに流れてくれるのですが逆に床の振動もSPに逆流し、スワンの頭部が大きく共振してしまっていると考えられます。首の部分や床面を叩くと、スワンの頭部がブルブルと振動するのがわかります。これがあの低音の極端な突っ張り音の主要因ではないかと睨んでいます。 以前は胴体部と床面を金具やボルトで相当に圧力をかけて固定していたためこの頭部の振動はかなり抑えられていましたからあのように極端に変な音は聴こえなかったのです。 D.Cube導入と同時に、もう少し器機も部屋も響かせる方向へと考え、SPに圧力を加えない瞬間接着剤での固定に切り替えたので、D.Cube導入のために出てきた音なのかな?、これが迫力ある低音なのかな?アンプ部の軽い発振現象かな?などと思っていたわけです。
前回は部屋も機器も殆どチューニングしていない状態で聴いていただき、部屋の響きの印象をお聞かせいただきました。今回はそのときのご指摘を受けた低域の異様な盛り上がりを抑える方向で自分なりにチューニングし、ソースも音質的に良いと思われるものを揃えてみました。 当日の感想やお伺いしたいことなどは後日メールにてお送りいたします。 先ずはお礼まで。
・ 音像が両SP間にかたまり、基音と残響音とが分離していない。 ・ 厚く切れのない音。 まさに村田さんが仰られていた狭い部屋でのフリースタンディングの音の傾向そのものでした。それでも空間情報が豊かに記録されているソースでは左右前後に広がりを見せ、このようなソースに限れば、音の厚みと広がりが両立し、自分なりに満足いく音でした。ただ、更なる中域の滑らかさ・情報量UPを求めて、ツイーターを外してしまったので、元々伸びていなかった上方への音像が更に伸びず、奥行きもSP周りの窓を開放するとグンと広がるのに、窓を閉じると濁って広がらない音になる為、何れ対策が必要になると考えていました。
ソロボーカルも目の前で歌っているようなリアリティーが、声の艶を乗せながら立ち現れています。これはセンターパネルやSP後方のパネルの効果と相俟ってのものと思われます。 その後も村田さんのセッティングの微調整が続きましたが、私の方はこの辺りから、「良いですね!良いですね!」の連発になってしまいました。 必要な音は充分部屋に満ちています。いかにそのエネルギーを無駄にせず美味しく調理するか。村田さんのルームチューンは、さながら腕の良い料理人の如しです。こちらの好みに合わせて自由自在にサッと味付けしてくれるのです。(しかも自然な響きを崩さずです。)やはり若いころからプロの現場で鍛え上げた耳と感は素人のそれとは比較にならないですね。案外良い音で鳴っているんじゃないかな?と思いこんでいた自惚れが気恥ずかしいです。 パネル調整の最後に「本当の調整はこれからですよ。まだまだ良くなりますが今日はこれしかパネルを積んでこなかったので・・・」 なんとも悩ましい言葉を残してパネル設置のデモを終了したのでした。 しかし、まだまだ我が家のシステムに可能性が秘められていることが実証され楽しみになってきました。パネル導入にあたっては、システムの配線レイアウトの問題、窓からの景観の問題、天井や壁面などパネルより先に考えるべきか、など考えてから決定いたします。パネル使用時は自分で調整する楽しさもありますが、その前に1度、プロの調整(調律)の音を聞かせていただくととても参考になることは間違いないですね。 村田さんもご自分のパネルが不当に評価されたくないことや、皆さんに音楽の素晴らしさをもっともっと味わって欲しいために、利益を度外視してキャンペーンをされているようです。商人としては失格?いえいえ商人の鏡でしょう!今回、本当にありがとうございました。これからも頑張ってください。 最後に質問を パネルを壁面と同じ色(我が家では白)にペイントすれば圧迫感が低減すると思うのですが、ニスではなく、ペンキなどで塗ってしまうのは性能を損ねるのでしょうか? ラッカーやウレタンのように木の外側に塗膜を作る塗料を使うと音響特性が損なわれます、ステイン系の染み込む塗料を使ってください。 home-26-sub1 |