LV1200の低域特性

音響パネル”LV1200”の効果は大きく二つに分けることができます。

その1 : 高音域を水平方向に拡散反射して、楽器の表情、Vocalの佇まいなど
を際立たせる効果。

その2 : ボンつくミッドバスを熱に変換し、ミッドバスの残響時間を短くする効果。

●音響パネル”LV1200”はサブウーファ”SW1600”による部屋振動を解消する
目的で企画した製品ですが、水平拡散リブによる中高音域の改善効果が評価さ
れて、メインスピーカーのチューニングあるいはルームチューニングに使われるよ
うになった製品です。

 耳で感じる効果は高音域ばかりですが、聴覚が感じる高音域の振る舞いを支
えているのがミッドバスの吸音特性です。

 オーディオルームやホームシアター、小規模な音楽録音スタジオなど、奥行きの
ある吸音スペースが確保できないという制約から、これまで手の打ちようがない
とされていた低音域の残響時間の調整に使うことができます。

a,b,c,d ポイントの裏側の低音吸収パネルに振動センサを取り付け、10Hz〜1kHzのスイープ信号で共振レベルをプロットしました。

内部のリブの取り付け位置で共振の強さとその周波数特性をコントロールして低音域だけに共振するようにチューニングしたパネルです。共振ポイントの音を熱に変換し、低音域の残響時間を短くします。

100Hz以下の共振周波数はLVパネルの吸音構造では吸音しきれないので、発音体としても動作します。

ステンレスでパネルのフレームを強化し、100Hz以下の共振を止めた改良型がSV、SVEパネルです。
  
abcd
重ね書き
a b
c d
LV1200