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昨年12月の無償ルームチューニングで下調べのための調音を行い、平成27年1月に調音パネルを納品してルームチューニングが完成したオーディオ専用ルームです。 ![]() <調音パネルなしの伝送特性> ![]() ![]() ![]() 下記の 「●調音パネル無し」、と 「●調音完了」 の音を聴き比べてください。PCのスピーカーでもその差は聴き取れると思います。
![]() ![]() 設置した調音パネル
<調音パネル設置後の伝送特性> ![]() ![]() ![]() 生演奏のステージの楽器の音やハーモニーを再現させるためのスピーカーシステムは、例えれば生演奏のステージの楽器の音そのものの代用品です。 伝送特性の測定結果は、スピーカーからの直接音(楽器の音)と定在波や部屋からの反射音による位相干渉がミックスされた特性で、この特性をフラットにしようとルーム補正イコライザで自動補正を行ったり、GEQで凸凹を補正する行為は楽器の音を壊すに等しい行為です。楽器の音や個性を壊したら楽しい音楽は得られません。 名の売れたメーカーのスピーカーシステムなら個人の趣味を排除すれば真っ当な特性が保証されています。その真っ当な特性が真っ当に聴こえるように部屋の個性を調整するのが楽しい音楽を聴くための真っ当な手段で、部屋を整えてから自動補正を実行すれば楽器の音が壊れるような激しい補正にはなりません。 聴感による調音が完成すると、ほぼ総ての部屋で物理特性も改善されるのが常で、本件でも伝送特性に明らかな改善がみられました。髭のような凸凹が消え、5kHz前後にあった幅の広いディップが解消された。 <左:調音なしのリスニングポイント伝送特性(試聴サンプル)、 右:調音後のリスニングポイント伝送特性(試聴サンプル)> ![]() ![]() ![]() 600ctを置くとキックドラムのヌケが顕著に改善される。 リスニングポイントを挟む左右壁面に定在波パネルを設置すると、定在波の消去で身体を包み込む低音の量感が増え、壁振動によるダブつく低音が吸音されて超低音域への沈み込みが姿を現す。 |