無償ルームチューニング 171

-171-
総合サムネイル
TOP ルームチューン入門 お買い物 調音パネルの使い方 お問い合わせ


 ブログを拝見するとホーンシステムのミッドバスにAccutonのC220-6-222が加わったのが3年ほど以前。いつのまにやら太鼓胴エンクロージャに納まったAccutonがホーンシステムに代わって主役の座を占めた。



 高気密のマンションの一室で、完成の当初、デッド指向でまとめることを余儀なくされた模様だが、フロント左右にSV1800sp x2、フロントセンターにフロント仕様の定在波パネルSTWF1500、センターパネルのSV1200ctをWasin1200に変更してフロントを固め、STWF1500の両側に残った吸音面も自作パネルで覆ってしまった。

初期反射音が増えたことで非常にまとまりの良いナチュラルな音場へと大変貌を遂げ、音楽の全帯域に渡ってカラーレーションのない自然な再生音が満ちていました。

Myuさんのブログ

定在波パネル
STWF1500 (フロント用) STW1500 (リア用)

100Hz以下の低域で巨大な大太鼓のように壁全体が振動するとき、音場のセンターに軽快な存在感を現すはずのベースやバスドラムが逆位相に類似の不快な圧迫感にすり替わって部屋中に散らばってしまう現象が起こります。

定在波パネルは100Hz以下の定在波を消去して低音の音圧分布の波打現象を平坦化する機能と、上記太鼓振動のエネルギーを弱め、ベースやバスドラムをステージの中央にしっかり定位させる機能の二つを併せ持っています。

<STW1500、STWF1500の低音域吸音特性>


フロント用の定在波パネルとして開発したSTWF1500の表材は無垢のタモ。リア用のSTW1500の表材はパインの集成材。パイン材は材自身が持つ中高音域の吸音特性を補う目的で、厚みの異なる2種類の材を組み合わせてパネルの表面に凸凹を施してあります。

STW1500(リア用定在波パネル)

オーディオルームのフロント壁面から反射される一次反射音を統計的に分析すると、スピーカーパネルを配置する左右のコーナーとセンターパネルまたは和心を配置するセンターエリアの3箇所が拡散反射性であるとき、楽器の音に立体的な存在感が醸され、

スピーカーパネルとセンターパネルに挟まれる中間のエリアが平面反射性であるときに楽器の解像度や透明度が上がります。

従って凸凹のあるSTW1500をフロント壁面の振動対策や定在波対策に使うと、低音域は無調整で改善されるものの、中高音域の調整に高度なスキルが要求され、スピーカーパネルやセンターパネル・和心の配置にシビアな微調整が必要となります。

<STW1500 TopView>


STWF1500(フロント用定在波パネル)

フロント仕様のSTWF1500は表面に凸凹がありません。フロントでも、リアでも、左右でも、設置場所を選びません。コストを気にかけなくて良いのであれば、フロントもリアも左右も、STWF1500をお薦めします。

<STWF1500 TopView>