戻る  お問い合わせを頂きました  無償ルームチューン実施  S.V.パネル導入後のレポート

<無償ルームチュニング・ファースト・インプレッション>

 ルームチューニングの初日は20時過ぎより横長配置で行われました。ダイポール型SPに今まで積み重ねた経験がそのまま当てはまるのか、 試して見なければ分からないと言われながら、パネルの配置が始まったのですが・・、

 あっという間に音場の奥行きが深くなっていきます、さらに音の分離、明瞭度が上がり、聴いていて楽しいリスニングルームに変わっていきます。もちろんもう一つの悩みであった左右のバランスの崩れは気になりません。

 ダイポール型SPもあるところまでは特殊なSPと考える必要なく、経験で得られたパネル配置が有効でした。
 
 横長配置の低音のメリットを考えればこれでよいのかもしれません。とにかく聴いていて楽しいのですから。

 但し縦長配置ではもう少し深い奥行きが表現されることを経験しています、横長配置のままSPを手前に引き出すとやはり奥行きが深くなります、パネルの配置変更よりSPを壁から離す事が有効な解決策 でした。しかし部屋の使い勝手上この配置は採用できません。

 低音の横長配置を取るか、奥行きの縦長配置を取るか。LVパネルをもってしても横長配置と縦長配置の良いとこ取りは不可能なのか。夜も更け、昼の疲れも追い打ちをかけ、絶望的な気分でした。LVパネルで音楽がどんどん楽しくなっていったのだから、これで満足すべきなのか。

 しかし村田氏は私の気持ちを知ってか知らずか、平然と縦長配置であれば両方のメリットが得られるはずと言われます。今から縦長配置で試しても良いとも言われます。私は素直にそうですかと答えることが出来ませんでした。

 20年を超えるオーディオ歴の中で初めて試した横長配置、それで得られた低音のメリットは縦長配置では全く経験してきておりません。また、家具の移動など縦長配置への変更は2人でしても数時間はかかり、仕事の時間になってしまいます。

 それから色々なお話をしていく中で、横長配置の低音が得られる理由を教えて頂きました。そしてなにより、ルームチューンはオーディオ的快楽を求める以上に、音楽を楽しむために行っているという事が伝わってきました。

 縦長配置とダイポール型SPでも、横長配置と同じ要領でパネルを設置すると同様の効果が得られ、両方のメリットが得られるはずと村田氏は言われます。自分で試してみるのもいいかもしれない。でもうまくいかなかった時はパネルのせいだろうか、自分のせいだろうか。

 結論のでないまま、使ったパネルを車に黙々と納めていきました。そして次の訪問先に行かれる道案内をし、車のエンジンをかける寸前に厚かましくもお願いしてしまいました。

 明日の夜、もう一度来て頂けませんか?

<StainVeiLパネル設置・ファースト・インプレッション>
 フロント壁面のコーナーにStainVeilパネルを設置しました。

 SPをフリースタンディングに配置するとサウンドステージの奥行きが 深くなります。一般に深さはバッフル面から背後の壁面までの距離に比例するので、音場派には距離が稼げる縦長配置をお勧めします。

 しかし良いこと尽くめとはいかず、フリー スタンディングで背後の音を有効に使って音場感を強調すると、楽器の音が曖昧になってオーディオ的な明瞭度が落ちることがあります。

 理由は背後からの反射音のエネルギーバランスにあり、低音成分が多く高音成分が少ないからです。フロント壁面のコーナーにミッドバス吸音・中高音域反射のStainVeil パネルを置くとエネルギーバランスがノーマルに近付き、音場感とオーディオ的な明瞭度が両立します。

 
 まさに上述の通りです。無償ルームチューン体験後パネルが届くまでの間に再確認したのですが、明瞭度を優先したSPセッティングでは、明瞭度が上がって楽器の位置関係がはっきりすることで、奥行きが表現されます。

 さらにリスニングポイントで頭を左右に動かしても、ほとんど音像が動きません、これがスウィートスポットでしょうか。でもいま1歩私の好みに合致しないのです。
 
 この配置よりSPの振り角を浅くして壁から離すと、明瞭度は失われますが、より深い音場感が得られます。残念ながら頭を動かすと音像も動かした方にずれてしまいます。

 私は音場感を強調しすぎるのでしょうか、スウィートスポットの再生に憧れるのですが、やはりより深い奥行き、音場感を求めます。この感覚を「再生音楽のクオリア」と言って良いのでしょうか。

 そしてこの好みの配置でStainVeilパネルをコーナーに設置すると、明瞭度が上がり、楽器の位置関係がはっきりしてきます。ボーカルで口元が見えるとか表現されますが、今回はのどの奥が見えました。また一瞬ではありますが、サックスの指の動きがはっきりと見えドキッとし、目が覚めてしまいました。 

 それに伴いより深い、くっきりとしたサウンドステージがあらわれます。透明感があがると表現して良いのでしょうか。また頭を左右に動かした時の音像のずれも小さくなっています。

 ルームチューニングの際に一度経験したことですが、復習をして改めて経験することで、よりはっきりと理解出来ました。

 さらに特筆すべき事がありました。低音についてです。ルームチューニングの際は主にLVパネルでした。LVパネルで明瞭度の改善はもたらされましたが、今回の私の希望である横長配置で得られる低音を縦長配置でも得られるようにするためには、さらに左右の壁にあと2〜3組のLVパネルの設置が必要でした。

 それがフロントコーナーに設置した1組のStainVeilパネルだけである程度表現されています。思わず笑みがこぼれてしまいます。LVパネルとStainVeilパネル、コストパフォーマンスはLVパネルに軍配があがると思っていましたが、これは大きな間違いでした。

 
 最後にもう一つ、ホームページを拝見するとほとんどのパネルユーザーはルームチューニングで経験したよりパネルの枚数が減るとなんらかの不満が出てくるようですが、私の場合は違いました。
 
 5組のLVパネル、Gallery-basso、D.Cube2とフルセットの組み合わせで最高の音楽を聴かせていただきましたが、コーナーのStainVeilパネルのみで当分感激出来そうです。そして、改善したい方向がよりはっきりしてくる、といういままでになかった不思議な経験をしています。

 一つは左右方向の明瞭度は良いのですが、上下方向の明瞭度が今ひとつ不安定に感じられることです。そのためか、SoundDenのCDで蝉の声がまだ呆けています。

 このような問題点がパネルを増やしていく度にどの様になるのでしょう。いつもの私ならば手に入れたものは一気に設置してしまうのですが、今回はゆっくり(この方が絶対に楽しめます)設置していく予定です。

<StainVeiLパネル設置から約一週間 06.06.19

 大変お忙しい中無理を申し、足かけ4日も横長配置、縦長配置両方のルームチューンをして頂き、本当にありがとうございました。

 今回チューニングの依頼事項は 「横長配置で生じる左右のバランスの崩れを整え、横長配置で得られる低音の魅力に、縦長配置で得られる奥行きの深さを取り入れることが出来ないか」というものでした。

横長配置
 初日、横長配置の現状の音を聴いて頂きます。機器により聴く音楽が変わるように、部屋により無意識に響きの多い曲を選んでいたようです。部屋はデッド、音楽は少しBGM的に再生されている印象をもたれたようです。

 チューニングは、依頼事項プラス部屋をライブにし、音楽が楽しく再生される方向にすることになりました。

 パネルを設置する度に明瞭度が上がり、位置関係がはっきりするため、奥行きが表現されていきます。また響きも増え音楽に楽しさが加わっていきます。

 ダイポール型SPの場合も他のSPと同じように考えてパネルを設置されたのでしょうか? それとも何か工夫をされたのでしょうか?

 ■背後に放射される逆位相の音をダイレクトに跳ね返すと伝送特性の低音域にディップができます、フリースタンディングにしてディップをぼかし、壁コーナーに拡散パネルを置くのがスタンダードなセッティングです。


 持ってこられたパネルを全て使用し、音楽が楽しく再生されるようになったのですが、もう少し深い奥行きが縦長配置では表現されます。低音の横長配置を取るか? 奥行きの縦長配置を取るか?

 村田氏は縦長配置がこの問題を解決するのではと言われますが・・・・・ 
 すぐにでも縦長配置で試して頂きたっかたのですが、すでに午前0時をだいぶ過ぎていました。

 村田氏は後日私に試してみることを勧めて下さりますが、出来るでしょうか?
 音の変化は分かりますが、それが良いのか悪いのかすぐに判断出来ません。
 良い音を聴き続けているとすぐに分かるようになると教えてくれた人もいますが・・・・・

 音の変化を素早く判断する秘訣みたいなものはありませんでしょうか?

 ■楽器やボーカルの表情の変化だけに着目することです、僅かでも初期反射音が変わると楽器やボーカルの佇まいが機敏に変化します。その佇まいが好きか嫌いかで判断してかまいません。音質の変化で聞き分けようとすると、音質に比べて遥かにイマジネーションへの影響力が大きいクオリア(言葉で表現することができない感覚的な質感)の変化を見落としてしまいます。


縦長配置
 厚かましくも無理矢理お願いして、縦長配置でルームチューンをして頂くことになりました。中1日空けて縦長配置のルームチューン開始です。

 まず縦長配置の音をSPの位置を変え2通り聴いて頂きました。初めは低音は不足しますが、奥行きを重視した位置です。BGM的な再生です。

 次にセッティングのプロが選んだスウィートスポットです。低音の量感などもあるのですが、横長配置にはかないません。また奥行きが少し浅くなります。

 いつもはお気に入りの位置で、サブウーハー(ENTEC)2本使用して聴いています。サブウーハーに低音の量感を求めると違和感があるため、中高音の質感の向上、音場の改善を求めて使っています。


 奥行きを重視したSP位置でパネル設置を開始しました。センターパネル以外は、フロントコーナー、サイドのLVパネル、Gallery-Bassoと設置されていきます。

 センターパネルを使われなかった理由は何かあるのでしょうか?

 ■サウンドステージの佇まいが、どことなく不自然に感じられたと記憶しています。背後に逆位相の音が出るダイポール型も影響しているでしょう。フリースタンディングでは、部屋自身が持つ残響時間の周波数特性のミッドバスが中高音域に比べて短か目で、且つ壁強度が高ければ不要となることがあります。

 2,3回試しておられましたが、結局使用されませんでした。ルームチューンで使われないケースは初めてのように思いますが。

 ■部屋の完成度次第です、完成度が低ければ必ずプラスに働きますが、本件ではどちらでも良いと判断しコストを優先しました。

 縦長配置では元々の深い奥行き感に低音の量感を加え、ライブで明瞭度の高い楽しい音楽が再生されるようになりました。演奏者が何か訴えてくるようです。但し、低音に限ると横長配置を超えることが出来ません。
 
 さらに低音の量感を増すため、リスニングポジションの後ろにLVパネルの壁を造る工夫をしたのですが、うまくいきませんでした。それで仕方なくピアノの上にパネルを置きましたが、これは家人に理解されそうにない配置です。

 しかし、椅子にすだれを掛けるだけでもかなり改善を認め、後方をライブにすることは検討課題です。

 色々動かすと複雑になるからとの理由で、SPは動かさず、パネル設置の調整のみでしたが、SPの位置が変わってもパネル調整により最終的には同じ状態になるのでしょうか? 

 もし仮にSPの位置で最終的な状態が変わるのであれば大変悩ましい問題です。これはダイポール型SP、他のSPとも同じなのでしょうか?

 ■一般に部屋の使い勝手からスピーカーの配置が決まり、その条件下で、より高い完成度のサウンドステージを求めて拡散反射壁(パネル)と平面反射壁の割合を決定します。しかしそれは与えられた条件下でのベストであって、より高い最終完成度を示すスピーカー配置があり得ると思います。背面に逆位相の音が放射されるダイポール型では特にその傾向が強いと思います。

 今回横長配置の低音を縦長配置で完全に取り入れることは出来ませんでしたが、かなり近いところまで近づく事が出来ました。さらに使いこなしなどにより、横長配置を超える可能性も見えてきました。
 私の場合は縦長配置の方がメリットが多いとの結論です。

 また部屋全体をもう少しライブな環境に変えてみるのも検討課題としてあがりましたが、これは後日すだれなどで試してみます。

D.Cube2TX
 今回も午前0時をかなり超えていましたが、D.Cube2も聞かせて頂きました。MartinLogan CLSとD.Cube2がうまく繋がるかという憂いは、村田氏が調整されると全く問題ありませんでした。低音の量感が増えても違和感を感じず、中高音の質感の向上、音場の改善などが認められます。

 この時点で横長配置を超えました。
 言葉にする感想は何もありません。
 納品がいつになるか待つだけです。


 パネルを1週間かけて、ルームチューン時の写真を参考に配置しました。自分で設置してみてStainVeilが益々不思議に思えます。<06.06.21>

 SPの配置はスウィートスポットも魅力的ですが、もう少し深い奥行き、音場感が好みです。サブウーハーもD.Cube2を設置予定のセンター1本の方が低音の量感が増え、違和感も少ないようです。設置場所の重要性を認識しました。
 さらに検討課題であった部屋のライブ化は吸音部にすだれを掛けてみました。若干響きの増えた気もしますが・・・・・。近いうちに取り外して確認します。


1.フロント壁面コーナーに180cmのStainVeilパネルを2枚ずつ置きました。

 フリー スタンディングで背後の音を有効に使って音場感を強調すると、楽器の音が曖昧になってオーディオ的な明瞭度が落ちることがあります。
 --中略--
 フロント壁面のコーナーにミッドバス吸音・中高音域反射のStainVeil パネルを置くとエネルギーバランスがノーマルに近付き、音場感とオーディオ的な明瞭度が両立します。


 まさに上述の通りでした。さらに低音の量感が増えています。LVパネルでは予想できなかった効果です。LVパネルとStainVeilパネル、コストパフォーマンスはLVに軍配があがると思っていましたが、一概にはいえないようです。

 この状態で3日経過しました。
 パネルも馴染んでくるのか、少しずつ変化(進化)しています。立ち上がりが鋭くなり、透明感が増してきました。好ましい変化ではあるのですが、もう少しコブシというか、ドスのきいた設置直後のほうが良かったと感じるものもあります。

 また、設置直後に驚かされた低音の量感も少なくなったように聞こえますが、音階が明瞭に出るようになったためのようで、さらに驚かされています。

 4日目
 まだ少し進化しているようです。初めはパネルとサブウーハーのセンター設置でかなり満足していたのですが、やはりルームチューン時と比較すると不満も生じてきました。

2.SP両サイドに60cmのStainVeilを設置しました。
 低音の量感が増えましたが、あまり驚きがありません。 設置2日目にパネルを取り除いてみると、驚くほど低音と響きが無くなり、寂しくなります。パネルを戻すと床を這うような低音が現れ、全体に腰高と感じていた音場に安定感が出ます。
 
 これだけ大きな変化に気づかなかったのが不思議です。

3.もう1組60cmのStainVeilをサイドに設置しました。
 上述の変化が得られるのは分かるのですが、今回も設置直後の驚きより、取り外したとき、再び設置したときの驚きの方が強いです。

4.一気にGallery-Bassoも設置しました。  
 これもやはり、取り外した時の寂しさが何ともいえません。
 
 両サイドのStainVeil、Gallery-Bassoともに、設置直後にも変わるのですが、取り外す時の影響がより大きいのが不思議です。耳が悪いだけでしょうか。これはチューニングが全く同一方向で行われるための現象でしょうか?
 
 後半は低音の量感と、音場の安定度ばかりに気を取られていたのですが、気付くと、不足気味かなと感じていた音場の高さがでてきています。ボーカルの太さ、色気も少し戻ってきました。慣れてきた影響でしょうか。

 ■オーディオを趣味とする方の尽きない探究心の源、ここにありです。未体験の音は長い年月をかけて偶然発見するか、誰かに教えてもらって脳の演算機能に組み込む体験をしなければ聴こえないようです。

 ■周波数特性にかかわるFFTの機能は脳のデフォルトとして誰にでも備わっているものですが、音の到達時間と周波数特性の係りなど、位相にからむ機能は、体験を基にした後天的な訓練が必要なようです。

 オーディオの底知れぬ魅力、息が詰まるような感動、思わず生唾を飲み込んでしまうような衝撃は、位相分解能が脳に備わってこそ味わえるものです。


 すべてのパネル設置後に下記項目の微調整をしようと思います。

A)解像度をもう少し上げたい。
  フロントコーナーのパネル調整でよろしいでしょうか? その他何かありますでしょうか?

 ■AMラジオの音や電話の音声など、オーディオ再生に比べたら遥かに周波数レンジが狭い音であっても楽器の種類が判別できる理由は、発音から消滅までの時間経過の中で、その楽器固有の音色の変化を伴うからです。

 このウオーターフォール・スペク.トラム(横軸が周波数、縦軸が時間スクロール)の容を崩してしまうと、音場再生に支障を来たします。

 ■CLSのように発音面が大きいスピーカーシステムでは、発音面の左端から耳までの距離と、右端から耳までの距離が一致しない設置の時、ウオーターフォール・スペク.トラムが崩れる原因になります。

 ■マルチウエイのスピーカーシステムではネットワークの設計を誤るとウオーターフォール・スペク.トラムが崩れます。

 ■デジタルチャンデバで解決可能ですが、ホーンシステムもクロスポイントのウオーターフォール・スペク.トラムが崩れます。


 コーナーのパネル設置ですが、壁に沿って直角に配置できない場合、下記のように 3通りあります。


 明瞭度を求めるには(2)、音場の広がりを求めるには(3)と理解しておりますがそれでよろしいでしょうか? またそれぞれのパネルを動かしすぎた場合のデメリットなどがありますでしょうか?       

B)音場の高さを広くしたい。
   自然に増加してきているのですが、積極的にコントロールするには何が有効でしょうか?

C)ボーカルを太く、色気というか、熟女の味を出したい。
   明瞭度、透明感とともに若くなりすぎたソフトもあります。

D)低音の量感、解像度
   現状でほぼ満足しているのですが、サイドのStainVeilパネル、Gallery-Bassoの調整のコツがありますか?
   私には設置直後の判断がすぐにつきません。取り外すと効果が良く分かるのですが。

 以上、設置の途中経過をご報告します。


 StainVeil、Gallery-Bassoを使ってみて何にたとえればよいのでしょう。
 市販の高性能スポーツカーでしょうか?
 誰でもすぐそれなりに運転でき満足感も得られますが、本当の性能は引き出していない。何かのきっかけでその性能を垣間見、引き出してやろうとすると覚悟がいる。その様なイメージを持ちました。

 パネルの配置は奥が深く、試行錯誤の連続です。<06.06.29>

 また、変更直後に正確な判断が出来ず、数日その状態で聴いてみて根拠無く動かしているので、なかなか前に進みません。でも動かす必要があるかといわれれば、無いと思います。
 動かさなくても十分に音楽を楽しむことが出来ます。

 センターパネルを壁に平行に置くと明瞭度が上がります。60cmより120cmが良いと判断しましたが、これ以外の高さは試せません。もう少し落ちついて30cmのパネルを注文させて頂きます。
 山形に置く配置もそのうち試してみます。

 さらに120cmの角材をパネルの間に立てかけてみました。明瞭度は上がり、前後の位置もでますが、広がりが不自然に感じ却下 です。

 Garllery-Bassoは一時反射の部位に置いた時が一番効果的に感じました。

 StainVeilパネルは正直なところ根拠無く動かしては数日後に判断するを繰り返しています。
 そこでStainVeilパネルもなにか法則がないかと考え、ルームチューン時のパネル配置の状態でパネル中央に鏡を張り、レーザーポインタでリスニングポイントより照射してみました。添付図参照して下さい。
 微調整を加えることにより、このような反射パターンになります。昨日この配置にしたばかりなので、まだ結論は出ていませんが、悪くないような気がします。

パネル配置の図面

 先日ご報告した、壁と平行にセンター配置案 : 却下です。明瞭度は上がるのですが、音場がなにか落ち着きません。 <06.07.04>

 現在コーナーパネルの横に60cmのパネルを並べています(前壁側)。明瞭度が上がり、音場に影響を与えないような気がします。あくまでも途中経過です。

 ■楽器の存在感はフロント・コーナーのパネルを増やすことで、より強調されるはずです。但しサウンドステージの音像が正面壁側に後退する可能性があり、リスナー背後からの反射音を増やす工夫が必要になります。

 明瞭度を上げるにつれて、音に包まれる感じが少なくなっています。前壁の反射に比し、後壁の反射不足でしょうか?

 ■石井式は残響時間が設計値より短か目に上がるようなので、前に合わせて後からの反射音も適度に増やす必要があります。立体感と明瞭度の両方が改善されます。

 ライブ(フロント)&デッド(リア)またはデッド&ライブは業務用のスタジオの要件で、音楽を楽しむためのリスニングルームではライブ&ライブでミッドバスのみ吸音する方式が正しいと確信しています。


 ■左右一時反射のポイントと、リスナー周辺の壁面に置く60cmのパネルが音楽の包容力を格段に高めてくれます。

<06.07.16>
 D.Cube2の印象は、何ともいえないかるい低音。これは私の理想とする低音のイメージと一致します。来週(25日)大阪の○○様が来られることになりました。

<06.07.23>
 最近はパネルの移動もあまりしておりません。ごそごそするより、音楽を聴くことの方が楽しくなっています。○○様にD.Cube2の設定を教えて頂き、パネルの効果も確認して頂きたいと考えております。



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