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mabanua:『サウンド&レコーディング・マガジン』のプライベートスタジオ特集を読んでいて、毎回いいなと思うのは海外の人のスタジオなんですよ。特にお気に入りだったのは、テイラー・デュプリー(音楽レーベル「12K / Line」主宰/インタビューは同誌2018年1月号掲載)のスタジオ。正面に窓があるってすごく良いなと思って。でも、あのページを業者さんに持っていったら「いいですねー」と言いながら、まったく違うスタジオの構造の話をし始めて、コピーも持ち帰ってくれない、みたいな(笑)。 ――音周りを設計するうえで、参考にしたスタジオはありますか? mabanua:そこは村田さんと古賀さんに一任しました。この並行面をなくす壁材はSALogicの「SALogic Matrix」なんですけど、スタジオで使ったのは初めてなんですよね? 村田:そう、日本初。この壁材はオーディオルーム用に開発したものなので。 古賀:そういう意味で、オーディオルームのノウハウとスタジオ建築のノウハウが融合された、初めての試みの日本初のスタジオともいえます。 村田:使う材料は同じでいいんですが、スタジオは吸音の構造がとてもシビアです。一番違うのは低域の伝送特性――スピーカーの周波特性がそのままエンジニアのところに伝わってくるという条件は、スタジオの方が厳しいんですよ。あと、オーディオルームと比べると、スタジオは若干デッド気味の方がいいですね。 村田:オーディオルーム用の壁材だから、出来上がりは音楽が楽しく鳴ってしまうんです。 mabanua:いまは「だんだん音をつまらなくしていく」というよくわからない……罪悪感でいっぱいになる作業をしているという(笑)。 村田:部屋で作る音があんまり楽しいと、アガリがね。楽しくなくてもOK出しちゃう可能性があるから。 mabanua:そうですね。シングルカットの曲含め、このスタジオが出来てから完パケしていて、Mixは全部ここでやりました。
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