無償ルームチューニング 200

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ルームチューンのご依頼を頂きました、複数回のメールを要約すると、

> 150インチスクリーン(OSサウンドマット)使用で
> シアターがメインになりますので縦長方向で使用します。
>
> 部屋のサイズ   18畳 4.4m×7.2m長方形 
> 床        タイルカーペット
> 壁        通常のクロス
>
> 専用ルームとして製作頂きましたので
> 床、壁、天井ともコンパネ2重張となっています
> 部屋は耐震の関係で左右非対称となりました。
> 右側に柱及び壁があります。
>
> 使用機器
> LRスピーカー     JBL 4365
> センター        JBL HC1500
> ウーハー       JBL HB1500 ×2
> サラウンド      JBL 4429  ×2
> 天井スピーカー    JBL LS328C ×4
>
> 全体的に大型スピーカーを使用したシステムです。
>
> 電源工事は東京の出水電気/島元社長にて施工して頂きます。
>
> 出水電気、島元社長も村田様と面識がお有りの様で
> ルームチューニングをお勧めされました。

> ここでお願いしたいのは
> この部屋での響きの調整なのですが
> 音響パネルとコーナー用吸音材の設置を考えています。
>
> 窓無し、カーテン無し、なので
> 現在はフラッターエコーが結構気になっています。


<画像を送って頂きました>

> 気になっているのは「これで良いのか?」なのですが
> 側面に未だパネルを設置していません。
> 側面の反射と天井からの反射が気になっております。
> 逸品館の清原社長お勧めの左右のスピーカー間に
> クリプトンの音響パネルも設置しました。
>
> また、この部屋はドルビーアトモス対応のサラウンドルームで、
> 天井にも埋め込みスピーカーが4ケあります。
>
> 部屋の仕様
> 壁   石膏ボード2重張り 通常の壁紙
> 天井  石膏ボード2重張り 通常の壁紙
> 床   コンパネ 2重張り タイルカーペット
>
> 部屋は1Fとなりますが今回は専用オーディオルームという事で
> 通常では施工しない断熱材が1F天井裏に敷き詰めてあります。
> また、窓は無く出入り口の扉は大建「音配慮ドア」です。
>
> 部屋サイズは18畳で幅4.4m 長さ7.2m ですが
> 1階の施工としては木造で幅4.4mの場合、柱無しでは不可でした為
> 右側へ柱と壁がある左右非対称の部屋で
> 特に天井に傾斜等はつけておりません。
>
> 左右のメインスピーカーの前に大型サブウーハーがあり
> 天井にも4ヶのスピーカーが埋め込まれております5.2.4のドルビーアトモス仕様。
> サラウンドバックはなくリヤは2chでJBL4429を使用しており
> このリヤからも結構低音が出ます。
>
> ただ リヤスピーカー周辺にはパネルを置くスペースがないため
> 諦めています。

> 同様にフロントサイドパネルも設置不可かと予想しておりますが
> 左右のウーハー背面に少し隙間はあります。

 お尋ねしてみると、平行壁が原因のフラッターが若干ありますが、サイドパネルによる左右からの包容力が加われば聞こえなくなるであろうレベルです。壁面振動も十分抑制されており低域の不具合もありません。さすがプロショップの設計です。



 唯一気になるのがボーカルの定位で、リスナーの顔に向いているセンタースピーカーのバッフルからの反射音によりボーカルが膝くらい高さに定位しています。

 和心を置いてボーカルを耳の高さに引き上げ、サイドパネル(SV900)でフラッターエコーをマスクしてルームチューン完成となりました。

 部屋の用途とコストを考慮し、和心をセンターパネル(SV600ct)に変更しました。




> センターにWASINではなく
> SV600 ct(インテリアラーチ)
> オーク ジョイント穴 あり
> を設置するのはどうでしょうか?
> この場合
> WASIN程の効果は期待できないのでしょうか?




 WASINはその存在がサウンドステージに消え入る透明感あふれる定位が得られため、クラシックからロック迄、全ての音楽ジャンルを均一にカバーすることができます。

 一方SVは、定位感が強めに出るので、音楽のジャンルに合わせて、できればVの角度を変えた方が快適なサウンドステージが得られます。

ロック : 0度〜45°、
ジャズ・ポップス・ボーカル : 60度〜80度
室内楽 : 90度
オーケストラ : 120度

 音楽鑑賞のジャンルが狭ければ、SVの方がコストパフォーマンスで優位です。