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![]() 定在波パネルの効能 今回がニ回目の無償ルームチューニングです。第一回目でチューニングに必要な部材をセレクトし、今回は納品時セッティングです。しかしジャストタイミングで定在波パネルが完成したので、定在波パネルの効果効能を確認する日となりました。ラッキーです。 定在波パネルには二つの効能があります。 1 : 定在波の消去 2 : 100Hz以下の帯域の壁振動音の吸音 何故ラッキーかと言うと、この部屋は、定在波と壁振動の二つの問題点を明確に合わせ持っているのです。
結果、一回目のルームチューンで確定した位置にSVUパネルがセット済みになっており、即試聴開始です。第一印象はこのままでも OK。低域に切れ込みを要求しないオーケストラなどのクラシックは、少し遅れて実音に被さる天井からの振動音が低域のふくよかさを助長して問題なくOKでした。 しかし、聴き込むにつれ低音域に不満が募ってきます。ジャズやポップスで Komri 本来の低域の切れ込みや沈み込みが感じられないのです。超低音に限ればカオス状態。 定在波パネル搬入 定在波パネルは、定在波を消去して部屋中どこにいても同じ低音の量感が得られるように伝送特性をフラット化する効果と、壁の振動音を吸音して低音楽器の余韻が超低音域に沈み込む姿が聴こえる音場を作る効果の二つを合わせ持っています。
定在波パネルは前面配置と背面配置を試しました。背面配置は文句なしにOKです。部屋の振動による時間遅れの低音が低音楽器に重なると、低音楽器が本来持つ、実音から若干遅れて超低音域に沈み込む官能的な安定感が阻害されるのですが、壁振動による邪魔な響きが激減して沈み込む超低音が姿を現しました。 フロント3枚配置は、無償ルームチューニング146 のコラム(グレーの背景部分)を参照してください。 下記が完成時の伝送特性です。さすが Komri 、官能的な低音再生に最も貢献する 16Hzの 1/3oct がきっちり再現されています。 <ルームチューン完成時伝送特性> 和心 & センターパネル ところでもう一つ書き忘れてはいけない重大な発見が有りました。和心とセンターパネルをタンデムに配置すると、サウンドステージの密度感が大きく向上します。 左右のスピーカーのバッフルの延長線の交点より若干後ろが和心の最適位置のため、センターパネルの後ろに 5cm の隙間を空け、その手前に隙間を作って和心を置くと、スピーカーが 1.5m くらい手前に迫り出します。 広い部屋だけの特権ですが、ボーカルや楽器の色彩が豊かに繊細にブラッシュアップされ、サウンドステージに密度感タップリのセッションが誕生します。 ![]() |