無償ルームチューニング 147

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こんにちは、348lmです。

先週末に行われた関東近辺での無償ルームチュニングでは、また村田さんにお世話になりました。最近話題の定在波吸音パネルですが、結構相当良かったですよ!

私の家ではスピーカー側リア側それぞれ設置してもらい音の差を実際に確認しましたが完全にプラス方向に機能しまして、部屋のどこにいても満足できる音が聞こえてくるという状態にまでなり、非常に満足する結果になりました。

それにより自分自身が今後の方向性に明快な指針を得ることが出来ました。

また、今回は特別に周波数特性(一度計ってみたかった)や残響音も測定していただき、的確な解説や対処方法までアドバイスしていただいて恐縮しております。

それにしても村田さんが長年ルームチューニングで培われた経験は凄いですね。私のような頭でっかちなルームチューニング初心者には助かります。

サーロジック社の製品の場合、雑誌等やここのサイトで有名な他メーカーの製品と比べて物理的な説明がはっきりしていて私のような理系な人間にも本当に安心して使うことが出来ると思われます。

ただ吸音して音が良くなる、とか、乱反射させて音が良くなるとか、というあいまいな説明ではなく、高域、中域、低域それぞれの周波数が部屋に及ぼす影響を、地道な研究と長年の経験で明快にユーザーに説明してくれる、お願いすれば遠路はるばる来てもらえる、また本当に効果がある製品を比較的安価で提供してくれるのは本当に有難いのです。

私は有名なだけのあまり意味がない音響アイテムをセールストークだけで買わないように気をつけています。正直に書けば他のメーカーのルームチューニング製品についても相当見当、視聴、技術者へのヒアリングをくりかえしましたが、いまはこの結果に非常に満足しています。

今つかっているあのスピーカーの能力を今の部屋でここまで生かしてくれる音響製品はなかなかないと思いますし。コストパフォーマンスという意味でもここの皆さんにぜひ試してほしいと感じています。

あまりほめ過ぎると、ステマなんて言われてしまいそうなのでここまでにしておきたいと思いますが、村田さんは話も楽しいし、非常に有意義な1日となりました。

また来てほしいなぁ。

Phile web のレスから借用しました =
 

 
定在波パネルの効能


 今回がニ回目の無償ルームチューニングです。第一回目でチューニングに必要な部材をセレクトし、今回は納品時セッティングです。しかしジャストタイミングで定在波パネルが完成したので、定在波パネルの効果効能を確認する日となりました。ラッキーです。

 定在波パネルには二つの効能があります。

1 : 定在波の消去
2 : 100Hz以下の帯域の壁振動音の吸音

 何故ラッキーかと言うと、この部屋は、定在波と壁振動の二つの問題点を明確に合わせ持っているのです。

 壁面は、十分とは言えないが、定在波が立つ程度の硬さがあります。一方、天井は、突っ張り棒も役に立たないほど軟な吊り天井で、

 SVUパネルのブーミング消去機能だけでは、Linn の Komri に内蔵された強力なサブウーファ がゆする天井からの低音の輻射音を制御しきれないのです。

 今回の名目は納品時セッティングですが、デモパネルならいざ知らず、商品のSVUパネルの上に重たい定在波パネルを積み上げることは出来ないので、SVUパネルは宅配便で先行納品しました。

 結果、一回目のルームチューンで確定した位置にSVUパネルがセット済みになっており、即試聴開始です。第一印象はこのままでも OK。低域に切れ込みを要求しないオーケストラなどのクラシックは、少し遅れて実音に被さる天井からの振動音が低域のふくよかさを助長して問題なくOKでした。

 しかし、聴き込むにつれ低音域に不満が募ってきます。ジャズやポップスで Komri 本来の低域の切れ込みや沈み込みが感じられないのです。超低音に限ればカオス状態。

定在波パネル搬入

 定在波パネルは、定在波を消去して部屋中どこにいても同じ低音の量感が得られるように伝送特性をフラット化する効果と、壁の振動音を吸音して低音楽器の余韻が超低音域に沈み込む姿が聴こえる音場を作る効果の二つを合わせ持っています。

   
 60phon の等ラウドネス曲線の30Hz と70Hzに印を付けました。左縦軸の Sound Pressure Level の差が耳の感度の差。70Hzは30Hzより20db(10倍)大きく聴こえます。

 
70Hzの振動音があると、沈み込む超低音は十中八九聞こえません。



= 等ラウドネス曲線 =



 定在波パネルは前面配置と背面配置を試しました。背面配置は文句なしにOKです。部屋の振動による時間遅れの低音が低音楽器に重なると、低音楽器が本来持つ、実音から若干遅れて超低音域に沈み込む官能的な安定感が阻害されるのですが、壁振動による邪魔な響きが激減して沈み込む超低音が姿を現しました。

 フロント3枚配置は、無償ルームチューニング146 のコラム(グレーの背景部分)を参照してください。

 下記が完成時の伝送特性です。さすが Komri 、官能的な低音再生に最も貢献する 16Hzの 1/3oct がきっちり再現されています。

<ルームチューン完成時伝送特性>


和心 & センターパネル

 ところでもう一つ書き忘れてはいけない重大な発見が有りました。和心とセンターパネルをタンデムに配置すると、サウンドステージの密度感が大きく向上します。



 左右のスピーカーのバッフルの延長線の交点より若干後ろが和心の最適位置のため、センターパネルの後ろに 5cm の隙間を空け、その手前に隙間を作って和心を置くと、スピーカーが 1.5m くらい手前に迫り出します。

 広い部屋だけの特権ですが、ボーカルや楽器の色彩が豊かに繊細にブラッシュアップされ、サウンドステージに密度感タップリのセッションが誕生します。