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倉庫のような作業場をリフォームしたオーディオルームです。新設の床はがっちり作ったものの、壁や天井は既存のものを手直しした普通の部屋。 床が剛体になると、音のエネルギーが壁や天井に集中するため、壁振動が引き起こすブーミングがより大きくなります。吸音しなければ、と思うところまでは間違いではないのですが、皆さんその方法を間違えています。 本件でもフロントの下半分の壁に分厚いグラスウールパネル、その上にくさび形のウレタン吸音体が乗っています。 グラスウールもウレタンも、ミッドバス(125〜250Hz)の吸音力は非常に弱く、500Hzから上の帯域を集中的に吸音します。 低域のだぶつきを放置したまま、中高域のエネルギーだけ減らすので、耳に届く音は益々ブーミーになって手の付けようがなくなってしまう。演奏の躍動感もどんどん減り続ける。多くのオーディオマニアがはまり込む吸音地獄です。 ルームチューンは写真のような結果になりました。部屋に元々あったスノコも動員してグラスウールの表面を覆い、高音域の減少をくい止めています。 SVパネルは推奨配置+SPの両サイドですが、グラスウールやウレタンを排除すれば、推奨配置でOKです。 ![]() ![]() ![]() |