P1kit取り扱い説明書

リアパネル


■ RCA入力端子
INPUT右端から、AudioL、AudioR、TheaterSubです。プリアンプの
予備出力、Theaterのサブウーファ出力を接続してください。

予備出力が無いプリアンプでは、ParaOut(入力のパラ出力)をメインの
パワーアンプに接続します。

■ RCA出力端子
OUT1=OUT2のMono出力です。サブウーファー2台をを左右に
置くときOUT2も使います。




フロント操作パネル1


■ INPUT、OUTPUT、LED(緑、黄、赤)
最大音量で赤のLEDが僅かに点灯する程度にINPUTゲインを調製し、
OUTPUTは聴感で合わせてください。

殆ど聞こえない帯域の低音域を扱うので、慣れないうちは必ずサブウーファーの
レベルが大きくなり過ぎます。また市販されているCDには、30Hz以下の超低音が全く
含まれていない楽曲も多数存在します。

超低音が収録されていない楽曲を使いバランスを決めると、
●サブウーファレベルが大きくなり過ぎる ●クロス周波数が高くなり過ぎる
傾向が生じます。この場合
低音が二重にダブって聞こえる現象が起ります。


  下記のCDを使い、バランスを決めることを
お勧めします。


・ Fourplay  WARNER BROS. 9362-46921-2
 「 C 」

 1曲目 : Still The One
聴感でバランスを決めていただくためのCDです。
ローパス周波数を設定し、プロセッサーの入出力のレベルを決めてください。
20Hz程度までのバランスはこのCDで決まります。

短時間でバランスが決まるCDですが、部屋とサブウーファーの組み合わせ
次第では、多少サブウーファレベルが大きくなることがあります、
下記「Celine Dion」を使うと完璧なバランス設定ができます。
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・ Celine Dion ESCA8070
 「ALL THE WAY...A Decade Of Song」

 3曲目 : Because You Loved Me
標準添付CDの更に下の超低音域のレベルを確認することができます。

前記「Fourplay」で決めたバランスでも、サブウーファーの機種によっては低音過多に
なることがあります。適正レベルに下げて下さい。

「Celine Dion」だけでバランスを決めるのは難しいでしょう。「Fourplay」
と組み合わせると比較的簡単にバランスを決めることができます。
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・ パトリシア・バーバー TOCJ-66077
モダン・クール
1曲目 : TOUCH Of TRASH
11曲目 : POSTMODERN BLUES
多少ブーミーな低音です、部屋も含めた超低音の再生能力が確認できます。
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・ EAGLES MVCG-196
 「HELL GREEZES OVER」
 6曲目:hotel california
AV関連のイベントのサブウーファーのデモで必ず使われるCDです。
サブウーファーのバランスが多少甘くても破綻しない楽曲です。
バランス決定には使えませんが、聴いて楽しい低音です。
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・ FABIO BIONDI  OPS 30-95
 「THE POET−VIOLINST」

コンサートホールの感動がオーディオ再生では再現されにくい。その理由が
超低音の欠落によるものであった。と云う事が体験できる
ホール録音のバイオリン・ソロのCDです。
クラシックファンにはぜひ聴いていただきたいCDです。
バランス決定には使えません。
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■ ポップスの録音はラジカセやイヤフォンで再生されることを想定したものが多く、
40Hz前後に大きなピークを持つものが多数あります。
これらの楽曲をリファレンスにするとバランスがなかなか定まりません、
ご注意下さい。



フロント操作パネル2


■ PASS BAND
ご使用になるメインスピーカーのカタログ、測定データなどを参考に、低域再生
限界以下の周波数に設定してください。

クロスポイント付近で帯域がダブルよりも僅かに隙間が開く位の方が
バランスがとり易いので、バランス調製の初期段階では
低めの周波数を選んでください。


■ D1、D2
リスニングポイントからメインスピーカーのウーファーまでの距離を「A」、
サブウーファーまでの距離を「B]とすると、
「A−B」の値をD1、D2に設定します。

* A(メイン)=3m、B(サブ)=2.5mのとき、D1=0.5、D2=0.0
* A(メイン)=3m、B(サブ)=3.0mのとき、D1=0.0、D2=0.0
* A(メイン)=3m、B(サブ)=3.3mのとき、D1=0.3、D2=-0.0
* A(メイン)=3m、B(サブ)=4.7mのとき、D1=0.7、D2=-1.0
D2が「−」位置のとき、D1も「−」になります。

D1、D2の設定をしない限り、SPDシリーズのプロセッサーの能力は
発揮できません、必ず設定してください。

但し、SPD−P1(P1kit)ではウーファーユニットを限定しておりません、
ウーファーユニット固有の発音までのDelayタイムの影響を受けるため、
振動板が動きずらく、DelayTimeの大きいサブウーファーでは設置位置を
前にずらして誤差を補正していただく必要があります。
補正量はP1kit Customizeなどを参考にしてください。


■ φ
位相 0度/180度の切り替えです。

P1kit保証規定
製品の保証期間は2年間です。