オーディオシステムおよび部屋の概況
1.部屋の状況
部屋のサイズ、オーディオ機器の配置については、添付図面を参照下さい。
部屋は木造モルタルのアパートです。
部屋の壁ですが、手のひらで叩いた時の響きは濁った音で「ダンダン」といった感じです。
2.現有システム
●スピーカー
Infinity ルネッサンス90
●プリアンプ
Accuphase C-290
●パワーアンプ
Accuphase P-5000 × 2 バイアンプ構成で使用
●プリメインアンプ
Luxman L-580
●CDプレーヤー
Esoteric X-1s
Accuphase DP-65
●DVDプレーヤー
Pioneer DV-S9
●MDプレーヤー
Sony JA50ES
●パワーディストリビューター
TEAC AV-P255P
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アパートなのでそんなことは不可能ですが、ご自宅であれば壁を剥がして柱や胴縁を補強し、壁面を再構築することをお勧めするケースです。壁を作り直したときに得られるであろうクォリティーを調音パネルのみのチューニングで追求すると、部屋の改造の方がむしろローコストなのでは・・、と思えてしまいます。
最初の曲がかかった瞬間に壁鳴りの大きさが一聴瞭然です。気を取り直してデモパネルによるチューニングを実施すると、予想に違わずパネルだらけになりました。持参したパネル全部を8畳間に注ぎ込んでルームチューン完成です。
いくらなんでもこれでは住まいの機能が台無し、通路の邪魔をする右側のパネルから外して我慢の限界を調べたところ、下記の写真になりました。フロントを覆っていたカーテンはパネルの後ろに束ねてあります。
フロント壁面にカーテンがあると、ボーカルの艶めかしさが大きく後退してしまいます。インストゥルメンタルの音も冴えなくなって躍動感の乏しい退屈な音場になります。
写真のようにフロントが拡散パネルで囲まれてしまえば、フラッターエコーが大幅減少します。オーディオ発祥の大昔からオーディオルームにはカーテン。とオーディオ雑誌に書かれていますが、大きな理由の一つがフラッターエコー対策です。しかしフロントにカーテンは絶対にまずい、聴くに耐えない無表情な音楽が作り出されます。
さてルームチューンですが、壁鳴りが大きいのでSPパネルは1800mmサイズ6枚構成(片側3枚)になりました。振動する壁にパネルで蓋をかぶせてパネルの裏面がミッドバスを吸音する一石二鳥の構成です。リスニングエリアのブーミー感、大幅減少です。
標準的な4枚構成も試したのですが、ブーミーの取り残しが出てしまいます。
サイドパネルは壁振動による圧迫感をマスクする必要から1050mmになりました(標準は900)。床はGalleryBasso。
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