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新居にリスニングルームを設けましたが、以前の部屋と比較して、特に低音過多で、ソースによっては、こもり気味です。 現在○○○○の,吸音材2枚をスピーカーの背後にセットしておりますが、解決には至りませんでした。 木造パネル工法で高気密・高断熱仕様で、2階の部屋は14畳舟底天井で天井高2.5m〜3.6mあります。天井には、吸音率の低い吸音デックスが貼って有ります。床は,フローリングで10畳分は、ジュータンをひいてます。 また部屋は完全な長方形では、ありません。 スピーカーは、エクスグルーシブ2301+スーパツイータでフローリングの上にタオックのボードをひきその上にコンクリートの角ブロック4ヶ+タオックのインシュレータで、支えています。 アンプは、テクニクスのセパレート SACD・CDプレイヤーは、マランツ・デノンとなってます。 御社製品を組み合わせて、改善できればとおもいます。 |
以前の部屋と比較して、特に低音過多で、ソースによっては、こもり気味です 在来工法の建物は柱が壁の振動を抑制するのですが、パネル工法では壁が自由に振動してしまいミッドバス以下の輻射音が増加して再生音がこもる原因になります。パネル工法共通の悩みです。 振動を止めるのは容易いことではないので今後の課題として検討していただくことにして、ルームチューンでは壁振動によるミッドバスの輻射音を吸音して低音のダブツキを減らす処理を行いました。 ミッドバス以下の帯域だけを吸音させるにはLVパネルを用います。部屋に入れるだけで(どこにおいても)ミッドバスがスキッとします。 壁振動が強い部屋なのでLVパネルだらけになってしまいましたが、カーテンの撤去、絨毯の撤去など、高音域の吸音体を減らすことができれば、高音域の残響時間が長くなって相対的にミッドバスが減ったことになり、パネルの量を減らすことができます。
コストパフォーマンスを考慮した最小構成は、左右のSPの背後にLV1800sp、センターにLV1200ct、SPサイドにLV1200を左右に各1枚の合計8枚です。 2ヶ月前のチューニングなので記憶が曖昧なところがありますが、壁の振動による輻射音でミッドバスの響きが過剰で、ブーミングの傾向がありました<注1>。 それに加え壁全体が一体となって揺れる低い周波数の振動で、低音〜超低音が吸音されて低音不足の特性<注2>であったと思います(低音不足解消にはLVよりStainVeilパネルが効果的)。その対策でリスナー周辺の壁面に短いパネルが多数置いています。 壁用の短いパネルとして、或いはGalleryBassoの代用品として予備のLV450が2枚あると音場の模様替えに有効に使えます。カーペット敷きの部屋ではGalleryBassoは必需品です(Bassoは1800spまたは1500spと一緒に使ってください、サウンドステージの安定感が倍増します)。 左右のアンバランスが気になるようであれば、左壁にLV900(1枚)を置き、リスナー横〜一次反射のポイント付近で前後に移動してバランスが整う位置を探して下さい。 ●注1: 125Hz以上の帯域の壁振動は、ミッドバスが過剰になってブーミング状態になる。 ●注2: 100Hz以下の帯域の壁振動は、音エネルギーが熱変換されて低音不足となる可能性と、ミッドバス同様低音過多になる可能性がある。
低域が少し不足気味です 体感低音と壁振動は密接に結びついています。壁振動があると、ほとんどのケースでミッドバス(125〜250Hz)がダブつくのと同時に低音〜超低音の領域が不足気味、またはベースなどの低音楽器が定位不明に広がってしまうので、低音不足と感じる可能性があります。 吸音材を除くことで高音域の初期反射音や残響音が増えてミッドバスのダブツキが隠れると、低音の不足が更に目立つようになります。 不要になるパネルが有り得ますか? 壁振動が減ったわけではないので、残念ながら基本位置のパネルの数は変わりませんが、SPの真横のパネルの自由度が上がり音場の奥行きのコントロールがし易くなります。手前に引き出せば音場の奥行きが深くなります。
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