ルームチューン前測定データ カーテンを束ねた測定データ LVデモパネル設置後の測定データ
![]() ルームチューン前の測定結果は低音域のみ音楽鑑賞系の残響特性を示し、高音域は検聴ルームを通り越して無響室的残響特性となった。 250Hz以上の帯域の残響時間に比べブーミング帯域(125Hz〜250Hz)の残響時間が長く、再生音はブーミーである。ブーミング帯域の残響時間は中高音域の平均残響時間と同等または若干短くすべきで、短めのとき分離の良い再生音になる。 左右方向の解像度はデッドに徹しているためブーミーな割りに高いが、正面の壁面からの初期反射音が無いため奥行き方向の解像度は皆無である。奥行き方向のステージ感は正面壁面からの初期反射音が作るもの。 検聴ルームにしたいのであれば500Hz以下の残響時間を0.12秒程度まで短くすればエネルギーバランスが整ってそれなりに実用になる。しかし0.12秒にするには無響室のような楔形状の吸音体が必要で、非現実的。 鑑賞ルームにするのであれば500Hz以上の残響時間をブーミング帯域以上として高音域を上昇傾向にすればよい。平行壁面のない室形状であるから、カーテンを総て取り払いStainVeil(ステンベール)パネルを標準配置でセットすれば低音域と高音域が上昇した理想形状の残響特性になるはず。 |
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