無償ルームチューニング 150

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 オーディオルームの内装仕上げについてご相談をいただき、新居完成後の2006年5月にご訪問して以來ですが、きっと5回くらいお邪魔させていただいています。そしていつお尋ねしても、いつも素晴らしいJAZZが鳴り渡っています。

= Phile web コミュニティーより借用 =
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1292/20120814/32308/


拙宅の試聴環境は、両SP背面に1800mmのSPパネルをL型に、SP前方40cmにGallery Basso、SP間に1300mmのセンターパネルをV字に設置し、28畳の半分をオーディオにあてている関係上、RtSP側面の壁はフィンランドバーチ材の重ね合わせ、出窓で、LtSPの側面はオープンスペースといった具合に左右のSP設置条件が大きく異なっており、左SPサイドにRFA-48を2枚おいて調整を計っているのですが、ピンクノイズで測定してみると、右SPのほうが約1dB程大きい様です。



センターパネルの開き具合の調整で真ん中の定位をとり、これはこれで満足する音楽を奏でてくれているのですが、今回"和心”を導入するにあたり、今迄のセンターパネル2枚を左SPサイドにもっていき、RFA-48を1枚追加して測定してみると左右のピンクノイズSPL値がぴったりと合いました。

これでSP左右の設置条件が近づいたのではないかと思っています。

この状態で音出しをしてみると、左右の音のバランスはきっちりとれているのですが、センター像が肥大しており、音の締まりが全く認められません。また、センターの音の張り出しも無く、座位においては口元が低すぎ、音楽を聴いていても楽しくありません。



そこで、早速”和心”をセンター位置に設置し聞いてみると、これには驚きました。
センターパネルが無かった時の不満点がすべて解消し、低中域の締まり、量感を伴った音の張り出しが見事です。

また、高域の透明感も増しています。低域、中域、高域すべての音域での音の立ち上がりが素晴らしく、一音一音はっきするにも拘らず、音に丸みが出ています。加えて一音一音、音の余韻が感じられ解像度も増しています。

JAZZにおいては締まった低域に支えられた鮮明なリズムの上に、センターから透明度の増したボーカルが潤いを伴って聞こえてき、ソロ楽器では太く眼前に迫ってきます。このセンターからの音にはノックアウトです。

センターパネルがない時にはボーカルの口元が、立位と座位で目線の高さで上下していたのが、この和心を設置する事により、試聴姿勢に拘らず1.5mくらいのところに口元が定位しています。
ボーカル、ソロ楽器とそのサイドメンとの距離がきっちりと出てきています。

Classicにおいては前後、左右、上下の広がりが素晴らしく感じられ、眼前にオケラが展開しています。協奏曲では主楽器の独壇場です。

音楽に潤いが感じられ、音が楽しく感じられ、まさに音楽を聴いています。



”和心”の設置位置はバッフル面の交差点よりやや後ろが良い様で、和心を交差点の前にもっていくと、奥行きは増すのですが、センターからの音の量感、張り出しが弱くなってしまい、音の余韻も減少してしまいました。

センターパネルはミッドバスを吸収し、この吸音特性は置き場所を変えても同じであるとsalogicのサイトにもある様に、今回、センターパネルを左SPサイドに設置し、SP周りの左右の設置条件を近づけた事も効果があったのかもしれません。また、和心は単独使用に於いても充分な効果があると聞き及んでいますが、やはりSPパネルとの相乗効果も見逃せない点かなとも思っています。

この作業をしている最中に、ダイニングでTVを見ていた奥が飛んで来て、「急に音楽が良くなったけれども何かしたの」と問うて来た事からも”和心”の効果を確信しました。

今回は久々の大ヒットでした。