無償ルームチューニング 149

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 黒と白の無彩色で瀟洒な佇まいにまとめあげられた Wasin が映えるオーディオルーム兼ホームシアター。Wasin も黒(ウオルナット部分)とシルバー(メープル部分)に塗装仕上げされています。

= Phile web コミュニティーより借用 =
http://community.phileweb.com/mypage/2779/

無償ルームチューニング                      2013年05月05日

先週、サーロジック 村田さんが無償ルームチューニングの為、我が家にお越しになりました。
まず私の嗜好、システム現状をお伝えしました。

・音の好みは高解像・ワイドレンジで、現状の方向性については満足している。この傾向をより向上させたい。
・低域がやや腰高なので、重心を下げたい。
・SPパネルと和心を使っているが、設置状況に問題・改善点はないか。
・600mmのLVパネルが2枚余っているのでサイドパネルに流用したい。bassoの効果も試してみたい。

その後、3曲ほど聴いて頂きました。

曲が終わるたびに、「うん、まぁいいんじゃないですか」と言っていただきました。
「全然ダメ!」と言われることも覚悟していたので、取り敢えずはホッと胸を撫でろします。

「和心の位置が前過ぎだけど、音にはそれ程違和感がありませんね。」
「高音も低音も綺麗に広がってますね。このスピーカーの特徴ですね。」

村田さんはルームチューニングでプラチナムの音を何度も聴かれているようで、
このスピーカーの評価はかなり高いようでした。特にウーファーユニットは気に入っているようで、
自作スピーカーにこのユニットを使おうと思っているとのことでした。

その後、村田さんが「どの曲を聴いても低音のキャラクターが似ていますね」と
辺りを見回し、正面の壁を軽くコンコンと叩いて、「これですね」と犯人を特定。

「この壁の振動が低音を構築している、量感が出てそれはそれで悪くはないが緩くなりがちでは?」とのことでした。

低音のキャラクター(音色)までは気になったことはありませんが、前面の壁が盛大に振動していることは知っていたの、
やはりここが今後の改善点であるという問題意識を持つことが出来ました。

ちなみに床はほとんど振動していないとのこと。
ウェルフロートボードの上部下部に触れて、ここで振動が遮断されていることが確認されていました。


対策方法を伺うと「やはり壁の強度を上げること。定在波パネルまたはLVパネルを裏向けて設置することでかなり改善できる」との回答。
車にパネルがあるので試しますか?と仰っていただきましたが、総重量250kg超のラックを動かす勇気がなかったため、サイドパネルとbassoだけお願いしました。

・サイドパネル (300mmのパネルを足して900oにして使用)
音の広がりがだいぶ向上しました。
サイドパネル無しだと視聴位置から160度くらいだったのが、サイドパネルを足すと180〜200度位まで広がったように感じます。

・basso (貸出機が全部出払っている為、300mmのLVパネルで代用)
音場の底が上側のウーファーユニットだったのが、下側のウーファーユニットまで下がりました。
ソファが低めでスピーカーとの距離も短いために、やや見上げる感じになっていたのが、
目線の位置で音場が広がるようになり聴き易くなりました。

サイドパネルとbassoを取り入れることにより縦方向(下)、横方向(左右)に音場が広がることに伴い、解像度が増し音数が増えたように感じることが出来るようになりました。
気が付くと、現状の音質を向上させつつ音場の重心を下げたいという希望通りの結果になっていました(笑)
このコミュでも村田さんのことは日記で拝見していますが、いざ目の当たりにするとスゴイの一言ですね!

問題点の認識や、その対策の方向性を定めることができ、とても有意義な体験をすることができ、村田さんに感謝です♪



2011年にSVパネルの使い方について最初のご質問をいただき、複数年かけて完成したオーディオルーム兼ホームシアターです。LV、SV、Wasin などの使い方の参考例として、経緯を箇条書きにまとめました。

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2011/10/17

現在、御社スピーカーパネル(SV1800sp)を使用しオーディオを楽しんでおります。

以前LV CT600を購入しており、今回はそれを利用してLV600×2またはSV600×2の追加を考えています。

1.CTパネルの場合でもLVとSVの関係性はSPパネルの場合と同様でしょうか?

■LVとSVの違いは低域特性に現れます。LV、SV、固有の特性ですから、SP、CTなどの組み合わせが変わっても同じ特性です。

2.LV CT(下段)にSV(上段)といった組み合わせは問題ありますでしょうか?
それとも上段もLVで揃えたほうがいいですか?

■左右が対称であればLV、SVが混ざってもかまいません。

3.できれば下段のパネルに足をつけて(または台に乗せて)配線スペースを設けられればと考えています。パネルを浮かせることに音質上の問題はありますでしょうか?

■パネルを浮かせると低域が軽くなったり、減ったりする可能性があります。穴あきパネルのジョイント棒のような細いもので浮かせるとその傾向が強くなります。柱の切り落としのような太いものを横に寝かせて二つ置き、隙間を空けてケーブルを通せば上記の問題は起きません。

また浮かせれるなら床上何cm程度までな大丈夫ですか?

■少ない方が良いのでケーブルが通る範囲でなるべく小さくしてください。

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2011/10/18

下段に配線スペースを設ける場合、その高さを含めて1200にした方がいいですか? 視聴環境はやや低めのソファです。

■足継ぎを含め1250以下であれば1200+足継ぎで良いと思います。
1250を超えるようであればご希望の特注サイズを指定してください。

CTパネルでLV、SVを混ぜる場合、どちらを上段にした方がいいでしょうか?
■パネルの床に近いあたりに強度があると低域が締まります。SVを下段にしてください。

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2012/6/20

現在SV1800 spを使用しており、以前よりセンターパネルの追加導入についてご相談させて頂いております。

オーディオとシアターを併設の為、1200mmのセンターパネルを常設できず、手持ちのLV600をベースにLVパネルを上積みして対応しようと考えていましたが、新製品の和心が発表され選択肢が増えたと考えています。

下記が検討案ですが、最も効果が期待できるのはどの案でしょうか。

● 案1)
LV600をベースにLV600を上積みする。



■オーディオラックの高さが400mm以下であれば何とか成り立つと思いますが、ラックの部分だけ楽器の定位が前に出て、且つ横にも広がるので、楽器の足下が太り気味、上だけすっきりの不自然な佇まい&定位になります。この方法以外の選択技がないときには有効な方法です。

● 案1−2)
LV600をベースにLV300×2を上積みする。この場合、600mm+300mm+300mmのパネルを連結することは可能でしょうか? またパネルの剛性は確保できますでしょうか?

■300mm二つの積み重ねは問題有りませんが、コスト的にも600一枚の方が良いのでは?

● 案2)
ラックを少し壁側に下げて、音楽視聴時のみラック前にWASIN 1200 を設置する。ラックと壁との距離は300mmを想定。



■これなら上から下までひとつの佇まいの定位になるので、この方法をお勧めします。

● 案3)
ラック位置は現状のまま、ラックと壁との間にWASIN 750を常設する
※現状(案1、案3)のラックと壁との距離は450mmです。



■案1)と同じ下太りの特性になりますが。Wasin の効果は発揮できます。Wasin もセンターパネル同様、Top位置が1200〜1300mmであるとき最適な音場になるので、ラックの高さが400mm程度であれば800mm程度の Wasin をラックの上に置いて下さい。

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2012/3/27

現在、SV1800 (1200+600) と 和心を使用しそれなりに満足できているのですが、使いこなしで更に音質を上げたい、場合によればパネルの追加 (特にbasso) も検討したいと考えています。

またスイープ信号では 60hz と 80hz 付近にくぼみがある様に感じますので定在波吸音パネルにも関心があります。

4月の無償ルームチューニングを受けたいと考えています。