
多目的ホールの響
多目的ホールの音響は、音楽と講演の両立を追うがために「二兎を追うものは一兎をも得ず」の特性になっている例が多数です。音楽の側から見ると残響時間が短かすぎるのですが、その短い残響音を更に分析すると、下記グラフのような傾向がみられます。
<グラフ1>

音楽の浸透力の片棒を担ぐ高音域の残響音が不足し、音楽の躍動感を邪魔立てする200Hz前後の響が多すぎるのです。講演の用途でも 200Hzの響は講演者の声を聞き取りづらい音で包み込んでしまいます。
リフレの音響特性
楽器が発した音がリフレにぶつかると、リフレ表面の凸凹が 7kHzを中心に高音域を水平方向に拡散して、演奏者と客席に存在感のしっかりした音楽を伝えます。一次反射音の高音域が増えるので、講演の用途でも明瞭度が上がります。
<グラフ2> 平面反射板(上のグラフ)と、リフレ(下のグラフ)、の表面に垂直に音をぶつけ、斜め30度にセットしたマイクロフォンに入る拡散反射音を測定。リフレでは、6kHz以上の帯域の水平拡散音が観測される。

<グラフ3> リフレのミッドバス吸音特性

リフレの仕様
サウンドボードのサイズ
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高さ(mm) |
幅(mm) |
厚さ(mm) |
質量(kg) |
HTB600 |
600 |
450 |
70 |
7 |
HTB1800 |
1800 |
450 |
70 |
20 |

脚部を含むサイズ
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高さ(mm) |
幅(mm) |
厚さ(mm) |
質量(kg) |
HTB600 |
755 |
520 |
700 |
12 |
HTB1800 |
1955 |
520 |
700 |
25 |


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