両耳の間隔と、真横から到来する音の位相差




周波数が高くなるほど、位相ズレが大きくなり、
頭の方向を変えることでも位相差が変化する、

しかし
φ=f(x) x:周波数 の1次関数の関係は崩れない。

この関係を急激に崩すような位相変化を示す再生系では、
楽器の佇まいが表現できなくなると考えられます。

位相を急激に変化させるものは、グラフィック・イコライザー、
チャネル・デバイダーなどです。
シェルビング・イコライザーも位相変化を伴いますが、変化が
緩慢なため、実害はありません。

また、自然界の500Hz以下の音では、逆位相成分を含む音が
体験できない点に注目する必要があります。

500Hz以下の逆位相の持続音を音楽的な音として認識する能力は
聴覚のDNAに組み込まれていないに違いない、
と体験的に思います。