D.CUBE2のデモ機借用の感想

・空間が広がり、演奏がリアルになった。
(特にボーカル物では、ボディーが感じられるようになり顕著に効果があった)

・各楽器の分離が良くなり、生演奏に近づいた。
・演奏の間合いお緊張感が、ひしひしと伝わるようになり、音楽に没頭できる。
・高域のギラツキ感が無くなり、聴き疲れしなくなった。

等々 数え切れない効果を自宅で確認できました。

一度、聴いてしまうと外せない魅力がありますね・・・。

また、お越し頂きました際に パネルによる ルームチューニングを体験し、
改めて ルームチューニングの大切さを痛感するとともに、その効果の大きさに
驚嘆いたしました。

実は、今回の試聴では D.CUBE2 よりも むしろパネルの効果に惹かれました。
最初にパネルを導入することにいたします。




StainVeilパネルの設置調整

昨日の夜は、夜中じゅう パネルの調整で
苦戦苦闘しておりました。
ほんとに、開き方の度合いで コロコロと
奥行き、左右の広がりが変化して、このパネルの影響度の
大きさを改めて感激いたしました。
そこで、質問です。

@ パネルには左右、上下がありますか?

■ 構造的には対称です。木目のバランスをみて上下を決定してください。

A 「StainVeil ルームチューニングパネルの設置例」
という項目に、
・ 「内側へ迫り出し」た場合、      
・ 「外側に迫り出し」た場合、
・ 「左右に迫り出し」た場合の3種類の設置方法により、効果が変化
することについて記載されておりますが、具体的にどのような置き方をした場合でしょうか?

■ 一般的なSPシステムは、低音域は360°指向性、高音域は単一指向性の発音をします。SPの背後に高音域を拡散反射するStainVeilパネルを置くと、高音域も360°指向性と等価になります。

無指向性(360°指向性)スピーカーの再生音は、ステージの奥行きとコンサートホールの高い天井を再現することができます。楽器の定位も三次元的な立体音になります。しかしその定位はスピーカー位置が最前列で、その背後にステージが再現されます。

音を前に押し出す普通のスピーカー(単一指向性)はステージの奥行きを再現することが不得意です。奥行きの無い平面的な空間に楽器を定位させるため、楽曲の編成が大きくなり、複数の楽器が積み重なると個々の楽器の表情が見えにくくなります。しかしステージはスピーカーの前面に展開します。

つまりルームチューニングに要求されているものの本質とは、360度指向性の長所を部屋が付加することである。と置き換えることができます。

従ってスピーカーパネルの置き方は比較的自由で、リスニングポイントから見て、SP後ろを囲むような置き方が基本セッティングです。その上でステージを広く感じさせたければ、SP外側のパネル面積を広する。こじんまりまとめたければ、SP内側のパネル面積を広する。と考えてください。

■ 標準的なパネル3セットの配置で最も重要なパネルがセンターパネルで、その前後位置でセンターボーカルなどの位置を決め、その開き角度で佇まいをコントロールします。経験的な傾向ですが、クラシックのオーケストラもの中心の場合、センターパネルは下がり気味、ポップスやジャズのボーカル系中心の場合は迫り出し気味の傾向があるようです。SPパネルはセンターパネルより一歩下がった位置になります。



StainVeilパネルの設置調整

センターがQRDパネルなので、センターが後退した定位になっているのではないでしょうか? 一辺が 10〜20mm の角棒をボーカルを定位させたい位置に置くと、QRDが作り出した音場を手前に引き出すことが出来ます。


 

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